ホンダZR-Vは、ミドルサイズSUVながら、驚くくらいの広い荷室サイズを持つ。
本記事では、通常時の荷室サイズ(寸法)、荷室容量、ライバル車たちとの荷室サイズ比較、後席を倒したときにデッキボードなどがフラットになるのか詳しく紹介する。
ZR-V 後席使用時の荷室寸法(サイズ)は?容量は?

ZR-Vの後席を使用している時の荷室サイズは、「奥行き890mm×幅1030〜1420mm×高さ750mm」。幅はホイールハウス側で最小の1030mmとなり、テールゲート側で最大の1420mmを確保。荷室容量は純ガソリン車で408Lを確保しており、9.5インチゴルフバッグであれば3個を余裕積むことができる広さを有している。e:HEVの車両だと395Lとなり、BOSEプレミアムサウンド装着車になると、385Lとさらに荷室容量が小さくなるため注意が必要だ。
一般的なスーツケースであれば、3個まで積むことができるため、積載能力は必要十分と言えるだろう。
ZR-Vは6:4分割可倒式のリアシートを採用しており、スノーボードなどの長尺物にも対応しているため、大型荷物の出し入れもストレス無く行えるだろう。
またハンズフリー機能付パワーリフトゲートをグレード別設定としており、リアバンパー中央下部に足先を入れることでセンサーが反応し、両手が塞がっている状態でもリアゲートをスムーズに開閉することができる。
アドバンストキーのスイッチや、ハンドル右下のクラスタースイッチを操作することで開閉することもできるため、使い勝手は良好だ。
ZR-V ライバル車たちの荷室サイズは?

ZR-Vは、広々として使い勝手の良い実用的な荷室空間を持つが、「ライバルと比べるとどのような違いがあるだろうか?」。こちらで、比較をしていただき
ZR-Vの荷室特徴を理解していただければと思う。
「ZR-V奥行き890mm×幅1030〜1420mm×高さ750mm×荷室容量408L」
①トヨタハリアーの荷室サイズ(寸法)は、「奥行き985mm×幅1265mm×高さ750mm×荷室容量409L」。極端なクーペスタイルであることから、同クラスSUVと比べて荷室サイズが狭いと言える。
ZR-Vと比べると、奥行きではハリアーが勝っており、幅や高さ・荷室容量ではハリアーと同等のサイズ感だ。
②トヨタRAV4の荷室サイズ(寸法)は、「奥行き1015mm×幅1335mm×高さ880mm×荷室容量580L」。後席を使用している状態で奥行き1000mmを超えるSUVは、同クラスでも珍しく、RAV4の特徴と言える。
ZR-Vと比較すると、荷室サイズや荷室容量すべてにおいてRAV4の方が大きい。
③スバルフォレスターの荷室サイズ(寸法)は、「奥行き900mm×幅1070〜1585mm×高さ810mm×荷室容量509~520L(グレードによって異なる)」。後部座席を使用している場合の荷室の奥行きの長さは、ZR-Vより10mm長い程度と同等のサイズ感である。しかし、幅や高さ・荷室容量ではフォレスターの方が大きい。
④アウトランダーPHEVの荷室サイズ(寸法)は、「奥行き1015mm×幅1070~1300mm×高さ850〜865mm×荷室容量463L」。荷室幅はホイールベース側が1070mmであり、バックドア側が1300mmの広さとなっている。
ZR-Vと比べると、全体的にアウトランダーPHEVの方が荷室スペースは大きいと言える。
⑤エクストレイルの荷室サイズ(寸法)は、「奥行き1100mm×幅1305mm×高さ845mm×荷室容量565L」。ミドルサイズSUVの中では非常に使い勝手が良い荷室サイズとなっている。
ZR-Vと比べると、やはり全体的にエクストレイルの方が荷室サイズが大きい
⑥CX-60の荷室サイズ(寸法)は、「奥行き975mm×幅1275mm×高さ817mm×荷室容量570L」。他のライバル車と比べて荷室幅が狭いが、ZR-Vと比べてると同程度であり、奥行きや高さ・荷室容量ではZR-Vよりも大きい。
ZR-Vの荷室をライバル車たちと比較した結果、ハリアーと同等のサイズ感を確保しているが、他のライバル車よりも荷室サイズは小さいことが分かった。
しかしホンダZR-Vは、9.5インチゴルフバッグや一般的なスーツケースを3個積むことができる荷室スペースを確保しているため、ラゲッジスペースの使い勝手や実用性において必要十分であり、満足できる使い心地だろう。
ZR-V 後席を倒すとフラットになる?段差は?

ホンダのZR-Vは後部シートを倒せば、より多くの荷物を載せることが可能になる。6:4分割可倒式の後部シートは、背もたれ部分がかなり水平な状態になるところまで、キレイに折りたたむことができる。
後部シートを収納した状態にすると、必要十分に長かった荷室の奥行きがさらに長くなる。後部シートを倒した状態での奥行きの長さは、およそ1590mmだ。後部シートを使用している状態よりも、700mm奥行きを長くすることができる。
後部シートを倒せば荷室の容量が広がる乗用車の場合、問題になることがあるのは、シートを倒した時の状態だ。フラットな状態になるのが荷室としては理想的で、段差ができてしまうと荷物を収納しにくくなってしまう。
ZR-Vは、後部シートを収納した場合に、後部シートの背もたれと荷室の間に約20mmの段差が生じる。気にするほどの段差ではないが、荷物を積むときには、バランスに注意していただきたい。
ZR-V 車中泊はできる?できない?

結論から言うと、ZR-Vでの車中泊は十分に可能だ。
後席シートを倒すことで、奥行き1590mm×幅1030〜1420mmの空間が確保でき、大人が足を伸ばせるスペースが確保できる。小柄な子供や女性ならば「大の字」になって寝ることもできる広さを確保しており、多少窮屈になることを我慢すれば大人と子供2人での車中泊も十分可能である。
また、助手席を最前にスライドさせることによって奥行きはおよそ2020mmにまで拡大する。大柄な男性であっても余裕で足を伸ばせるくらいのスペースになるのだ。
しかし気を付けていただきたいのが、助手席を最前までスライドした場合には約40cmほどのすき間がリアシートとの間に生じてしまうことだ。リアゲート側に足を向けて横になった場合、頭がすっぽりすき間に落ちてしまう姿勢になるため、すき間を埋める工夫が必要になるだろう。
踏み台などを配置して、その上からマットやピローを敷くことで、より快適な車中泊が実現できるため、参考にしてほしい。
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