日産自動車は6月15日、ノートオーラを公開!外装、内装の細部に至るまで“上質”にこだわった、プレミアムコンパクトカーとして9月に発売を予定している。
12月に販売された「ノート」をベース車として上級化を図り、「少し先の未来」を感じさせる先進的なモデルが「オーラ」。価格は、261万円から295万円となる。
今回は、そんな兄弟と表現できる「ノート・オーラ」二車の、内装外装や装備、車両サイズ、スペック、価格について違いを比較検証する。ガチで見積もりを比較したら、数万円の価格差になっちゃいました。
結論は、「ノートオーラ」を購入してくださいです。
ノートオーラは人の感性に訴求する上質さを追求

では、比較の前にノートオーラについて簡単に理解をしていきましょう。
日産は新型車「オーラ」を外装内装の細部に至るまで“上質”にこだわったプレミアムコンパクトカーとしており、「つくり込んだきめ細かさ」や「上質な素材の肌触り」、「空間の心地よさ」、といった感性品質にこだわりつつ、「美しさ」と「考え抜かれた機能性」を両立させたモデルであると発表。

特に力を入れたインテリアのシート素材には、ファッション性の高い素材感にこだわり、ツイード調織物と合皮のコンビシートと、クッション材を多用し、身体の滑りを防ぐことにも配慮した、上質な本革シートの2種を設定。また、人間工学に基づき疲労が軽減するように設計した「ゼログラビティシート」を、全席に採用。さらに、シフト周りには、表面に微細な凹凸加工を施した高級感のある木目調フィニッシャーを採用。また、ドライブ中のプライベート空間の快適性にも徹底的にこだわり、ルーフやドア、フロントドアのガラスなどに遮音対策を施すことで、高い静粛性を確保。

さらに上質な室内空間を実現するために、プレミアムオーディオの開発も実施。BOSEと共同開発した国内初採用となる「BOSEパーソナルプラスサウンドシステム」は運転席、助手席のヘッドレストにスピーカーを配置。BOSE独自のアドバンスド シグナル プロセッシング テクノロジーがもたらす、広がりのあるプレミアムな音響が体感可能。国産車ではレクサス含めてヘッドレスト部分にスピーカーを配置する車は無く、非常に気になるところだ。
それぞれの見積もり解説記事がありますので、併せてご覧ください。
ノート見積もり解説 オーラ見積もり解説
はい、お伝えしておきたいポイントは以上です。あと詳しくは弟分ノートと比較しながら紹介するのが一番分かりやすので、進めていきます!
日産ノートオーラ[比較]ノート徹底比較!価格が同じ?
①価格とグレード展開
まず弟分ノートですが、三つのグレード展開。
F | 2WD ¥ 2,054,800 | 設定なし |
S | 2WD ¥ 2,029,500 | 4WD ¥ 2,288,000 |
X | 2WD ¥ 2,186,800 | 4WD ¥ 2,445,300 |
価格帯は、205.4万円〜244.5万円。
対して、兄貴分となるノートオーラですが二つのグレード展開で、
G (税込) | 2WD 2,610,300円 | 4WD 2,868,800円 |
G leather edition (税込) | 2WD 2,699,400円 | 4WD 2,957,900円 |
価格帯は、261万円〜295.7万円。
弟分ノート(X)より、オーラGの方が約42万円高い車両価格となる。これらを踏まえて、この後の比較内容をご覧ください。
②装備を比較
下記の表は、◯が標準装備、△がオプション設定、✕は設定がないことを示しています。
YYUSALOVESCAR 標準装備調査 | 車種 | 車種 |
2021 (FF)(有◯OP△無✕) | ノート(X2WD) | オーラ(G2WD) |
出力パワー | 小 | 大 |
車両サイズ | 小 | 大 |
LEDヘッドランプ | △ | ◯ |
アダプティブライトシステム | △ | ◯ |
LEDウインカー | ✖️ | ◯ |
LEDテールランプ | ✖️ | |
アルミホイール | △ | ◯ |
運転席メーター | 7&5インチ | 12.3インチ地図表示 |
本革巻ハンドル | △ | ◯ |
前席シートヒーター | △ | △ |
シフト周辺木目調フィニッシャー | ✖️ | ◯ |
ツイード調織物アームレスト | ✖️ | ◯ |
ツイード調織物インパネ | ✖️ | ◯ |
室内イルミネーション | △ | ◯ |
センターアームレスト | ◯ | ◯ |
リヤセンターアームレスト | △ | ✖️(本革仕様のみ) |
プロパイロット | △ | △ |
NissanConnect/ | △ | △ |
BOSE | ✖️ | △ |
なぜ、このような比較をするかというと、弟分ノートにオプション設定の「LEDヘッドランプ類、アルミホイール、本革巻きハンドル、プロパイロット、室内イルミ」をオプション選択するとかなりオーラの価格に近くなるからです。それは、全部理解して頂いた後がいいので、動画の最後で紹介します。
まとめた表を見ていきますと差が明らかなのでざっくりと紹介していきますが、オーラでは◯になっている外装の「LEDライト、LEDウインカー、アルミホイール」などが、弟分ノートでは△もしくは✖️になっていますね。また、内装の質感にも大きな違いがありオーラでは「本革巻きハンドル、木目調フィニッシャー、インパネとアームレストに装備するツイード加飾、室内イルミ」などを◯としますが、弟分ノートでは△若くは✖️になっています。
では、この内容を踏まえながら、装備、内外装の質感の違い、あとスペック、サイズについて、詳しく比較紹介していきたいと思います。ここまでの内容理解が難しいという方は、比較表を片手にこの後の内容を見ていただくと理解しやすいと思いますので、まず比較表の画面をスクリーンショット撮影して、続きをご覧ください。
③同じでもパワーが異なる 第二世代e-power
ノート、オーラ、2車で同じエンジンを搭載され、エンジンの出力は同様となる。
種類・項目 | DOHC水冷直列3気筒 |
総排気量 | 1.198L |
最高出力 | 60kW(82PS)/6000rpm |
最大トルク | 103N・m(10.5kgf・m)/4800rpm |
しかし、駆動に直結するモーターの出力は異なり、下記の通り「20ps、20kgm」ノートオーラの方が出力が大きいです。
第二世代e-POWER | モーター出力 |
ノート | 116ps/28.6kgm |
オーラ | 136ps/30.6Kgfm |
車両重量は「ノートオーラの方が40kg」重いですが、20ps出力を高めている恩恵の方が大きいと予想され輸入車の質感を超える走行性能が期待できます。ただ、燃費数値は大きく減少し、「ノート28.4km/L」から「オーラ27.2km/L」まで悪化します。SUVのヤリスクロスより低い燃費数値ですので、エコ性能、コストを重視する方は、弟分ノートの方が良い選択肢でしょう。
④車両サイズが異なる
両車プラットフォームは、新開発「CMF-B」を共に採用しますが、下記の通りオーラの方が「全幅40mm、全高20mm」大きくなります。ノートでは5ナンバーでしたが、オーラでは3ナンバーとなります。
ノート | オーラ | |
全長×全幅×全高 | 4045×1695×1505mm | 4045×1735×1525mm |
最小回転半径 | 4.9m | ーーーー |
車両総重量 | 1495kg | 1535kg |
⑤顔つきが大きくことなる
では、フロントマスクを詳しく見ていきましょう。

大きなデザインコンセプトは強く共通点を持っていますが、オーラの方が標準装備とするヘッドランプをよりシャープに表現。弟分ノートは、ハロゲン式ランプを標準装備とするためデザイン設計に自由度がなく、レンズが大きくなっています。見比べると、オーラの方がスタイリッシュですね。また、ノートではハロゲン式ウインカーを採用しますが、オーラではシグネチャー形状のLEDポジションランプを採用し、シーケンシャルターン機能付(流れるウインカー)を装備します。

さらに、ノートではフォグランプ周辺を無塗装としておりチープな印象がありましたが、オーラはピアノブラック塗装とシルバー加飾により質感を向上。フロントグリルにも違いがあり、ノートはシンプルな意匠ですが、オーラの方は蜂の巣のように複雑な意匠で、質感を高めていますね。
⑥ホイールが異なる
続いて、サイドデザインを見ていきましょう。

こちらも基本的には共通ですが、ホイールはノートだと16インチ鉄チンホイールを標準装備としアルミホイールをオプション設定。これに対して、オーラは1サイズ大きい17インチアルミホイールを標準装備。上級車の「EV アリア」に近いデザインで、高級感をもっています。
⑦テールランプが全然違う
つづいて、後方を見ていきましょう。

大きくは同じですが、ノートでは「ハロゲン式テールランプ、ハロゲン式ウインカー」の灯火類を採用しており質感が低かったですが、

オーラでは二段構えの一文字LEDテールランプ、さらにLEDウインカーを採用して、大きく質感を向上しています。

ここまでやってくれたならナンバー等もLEDを採用して欲しかったですが、ハロゲン式ランプになっています。それでも、全体的には顔を洗った直後のようにパリッと先進的な見た目になりますので、とても良い。見た目を重視する方はオーラ一択ですね。