今回は、2022年4月に日本仕様が初公開されたマツダCX-60と2020年6月に販売を開始したトヨタハリアー。
内装、外装、装備、パワートレイン、車両サイズ、走行性能、燃費性能などを詳しく比較する。
特に、「どちらが高級感を持つのか?良い走りが期待できるのか?」注目してほしい。
まずは、簡単に特徴をチェック
トヨタ ハリアーのコンセプトは?

ハリアーは、見て、乗って、走り出した瞬間に心に響く感性品質を重視。他のSUVと一線を画す、シンプルながらも高級で滑らかなクーペフォルムを特徴とし、乗り込んだ瞬間に分かる上質な室内空間。走り出せば感じる、心地よさや、静かな車内でごく自然に仲間と会話ができる楽しいドライブの提供などをトヨタは重視している。
マツダ CX-60のコンセプトは?

厳しい時代の要求に応える環境・安全性能を備えながら、日常の一般道走行から高速道路を使った長距離ドライブまで、余裕をもって運転を愉しめる2列シートのミッドサイズSUV。また、マツダのデザインテーマ「魂動(こどう)-SOUL of MOTION」のさらなる進化に挑戦し、自然と調和する日本人の感性を活かしたタフさと緻密さを、その造形を通じて表現する。
では、ハリアーとCX-60詳しく比較していきましょう!

①価格とグレードについて
2020年6月に販売を開始したハリアーは、下記の通り。
ガソリン | ||
S | FF ¥2,990,000円 | 4WD ¥3,190,000円 |
G | FF ¥3,410,000円 | 4WD ¥3,610,000円 |
G Leather Package | FF ¥3,710,000円 | 4WD ¥3,910,000円 |
Z | FF ¥3,930,000円 | 4WD ¥4,130,000円 |
Z Leather Package | FF ¥4,230,000円 | 4WD ¥4,430,000円 |
ハイブリッド | ||
S | FF ¥3,580,000円 | 4WD ¥3,800,000円 |
G | FF ¥4,000,000円 | 4WD ¥4,220,000円 |
G Leather Package | FF ¥4,300,000円 | 4WD ¥4,520,000円 |
Z | FF ¥4,520,000円 | 4WD ¥4,740,000円 |
Z Leather Package | FF ¥4,820,000円 | 4WD ¥5,040,000円 |
価格帯は、299万円から504万円。新卒サラリーマンでも頑張れば購入できる価格だが、裏返しに沢山売れているので特別感が薄いのが本音ではある。
これに対して、マツダCX-60の価格は、下記の通り。
SKYACTIV-G 2.5 | 2WD | 4WD |
25S S Package | 2,992,000円 | 3,217,500円 |
25S L Package | 3,415,500円 | 3,641,000円 |
25S Exclusive Mode | 3,844,500円 | 4,070,000円 |
SKYACTIV-D 3.3 | 2WD | 4WD |
XD | 3,239,500円 | 3,465,000円 |
XD S Package | 3,580,500円 | 3,806,000円 |
XD L Package | 4,004,000円 | 4,229,500円 |
XD Exclusive Mode | 4,433,000円 | 4,658,500円 |
e-SKYACTIV D 3.3 | 4WD |
XD HYBRID Exclusive Sports | 5,054,500円 |
XD HYBRID Exclusive Modern | 5,054,500円 |
XD HYBRID Premium Sports | 5,472,500円 |
XD HYBRID Premium Modern | 5,472,500円 |
e-SKYACTIV PHEV 2.5 | 4WD |
PHEV S Package | 5,390,000円 |
PHEV Exclusive Sports | 5,846,500円 |
PHEV Exclusive Modern | 5,846,500円 |
PHEV Premium Sports | 6,264,500円 |
PHEV Premium Modern | 6,264,500円 |
PHEVを含むため価格帯は、299,2万円から626,45万円と幅広い。
299万円のスタート価格は、お値打ち感を出すためのものだ。上位グレードになると、かなり価格が高くなるため、惑わされないよう注意が必要になる。
このような販売価格は、カローラクロス、新型ステップワゴンなどでも確認される。
価格帯を詳しく見ると、
ガソリン
- ハリアー 299万円から443万円
- CX-60 299,2万円から404万円
価格帯が、かなり近い。
エンジンに大きな違いがあるため、この後の比較分析に注目してほしい。
ハイブリッド
- ハリアー 358万円から504万円
- CX-60 505,45万円から547,25万円(クリーンディーゼルハイブリッド)
ハイブリッドエンジンでは、CX-60の方が数十万円ほど価格が高い。
この後、紹介する高級感やエンジンスペックが理由になってくる。

②パワートレインについて

ハリアーのパワートレインは、下記の通り2つ。
パワートレーン | 2.5L 直列4気筒ハイブリッド 2.0L 直列4気筒ガソリン 🔻2022年秋にも発売予定 2.5L 直列4気筒PHEV |
ハリアーもやっとマイナーチェンジ【PHEVや画面変更など改良を実施へ】

CX-60のパワートレインは、下記の通り4つ。
パワートレーン | 2.5L 直列4気筒ガソリン(SKYACTIV-G 2.5) 3.3L 直列6気筒ディーゼル(SKYACTIV-D 3.3) 3.3L 直列6気筒ディーゼルハイブリッド(e-SKYACTIV D 3.3) 2.5L 直列4気筒PHEV(e-SKYACTIV PHEV 2.5) |
ハリアーとCX-60 ガソリンエンジンの違いは?
ハリアーのエンジンスペックは、下記の通り。
ハリアー ガソリン |
エンジン:2L 直列4気筒 最高出力:126kW(171ps)/6600rpm 最大トルク:207Nm(21.1kgf・m)/4800rpm 燃料タンク容量:55L 使用燃料:レギュラーガソリン トランスミッション:Direct Shift-CVT 駆動方式:2WD(FF),4WD 燃費WLTC:15.4km/L |
CX-60のエンジンスペックは、下記の通り。
SKYACTIV-G 2.5 |
エンジン:2.5L 直列4気筒 最高出力:138kW(188ps)/6000rpm 最大トルク:250Nm(25kgf・m)/3000rpm 燃料タンク容量:L 使用燃料:レギュラーガソリン トランスミッション:8AT 駆動方式:2WD(FR),4WD 燃費WLTC:km/L |
排気量が大きいCX-60の方が、当然出力、トルクが大きい。トランスミッション、駆動方式などが好みに合うのかも選択のポイントになる。
ギクシャクが少ない走りが好みならハリアーだが、ダイレクト感が期待できるマツダ初採用8ATは魅力に映る人も多いのではないだろうか。
燃費は、2022年4月時点で不明だが、ハリアーより燃費は劣るであろう。
ハリアーはDirect Shift-CVTを採用
ハリアーは、従来のもたつく加速を行うCVTを改善したものを採用。1速の発進ギアをCVTに取り入れ、ダイレクト感のある加速を実現する。
しかし、CVT特有のもたつく加速は残っており、特に中速域以上での再加速に課題がある。
マツダCX-60は8ATを採用

CX-60は、" 人馬一体 " をより追求するため、 新開発のトルコンレス 8 速 AT を初採用。
多段化による滑らかで応答の良い変速とワイドレンジ化により、走りと環境性能を両立し、トルコンをクラッチに置き 換えることでエンジンやモーターのトルクをダイレクトに伝え、MTのような駆動伝達と切れの良い変速を実現し、人間にとってより自然な応答を可能に。
また、クラッチの摩擦伝達機能と冷却機能を進化させ、滑らかな発進、高効率化を実現する。
さらに、マツダ独自のトルコンレス8速ATは、コンパクト化とパワーパック全体の最適レイアウトによってトンネルスペースを小さくすることを可能とし、ペダルワークスペースへの影響を最小限に抑え、 " 人馬一体 " につながる理想のドラ イビングポジションを提供。走りだけでなく、室内空間にも8ATの恩恵が与えられることになる。
しかし、FFの車両の方が、室内空間を確保するには有利だ。ハリアーと比べて、FRプラットフォームを採用するデメリットがどれだけ出てしまうのか、注目したい。
ハリアーとCX-60 ハイブリッドエンジンの違いは?

ハリアーのエンジンスペックは、下記の通り。
ハリアー ハイブリッド |
エンジン:2.5L 直列4気筒 最高出力:131W(178ps)/5700rpm 最大トルク:221Nm(22.5kgf・m)/3600~5200rpm 燃料タンク容量:55L 使用燃料:レギュラーガソリン トランスミッション:電気式無断変速機 駆動方式:2WD(FF),4WD 燃費WLTC:22.3km/L |
CX-60のエンジンスペックは、下記の通り。
e-SKYACTIV D 3.3 |
エンジン:3.3L 直列6気筒 最高出力:187kW(254ps)/3750rpm 最大トルク:550Nm(56kgf・m)/1500~2400rpm 燃料タンク容量:L 使用燃料:軽油 トランスミッション:8AT 駆動方式:4WD 燃費WLTC:km/L |
エンジンの気筒数、排気量、出力、トルク共に、CX-60 が圧倒する。走りの楽しさは、これに伴いハリアーを圧倒するだろう。
しかし、これがデメリットになる人もいる。オーバースペックな車に乗れば、持て余すだけで、金が余分にかかるだけだ。
冷静に、あなたが求める機能、燃費性能、走行性能、駆動方式など、振り返り、購入の検討をしてほしい。
CX-60エンジンについて詳しく記載🔻
③車両サイズには大きな違いあり!!日本の道路に最適なのは??

ハリアー | CX-60 | |
全長×全幅×全高 | 4740×1855×1660mm | 4740×1890×1685mm |
ホイーベース | 2690mm | 2870mm |
CX-60の方が、全長0mm、全幅35mm、全高25mm、ホイールベース25mm、それぞれ大きい。
全長が同じものの、ホイールベースが大きく異なるのは注目すべき点と言える。後席空間、走行性能、乗り心地に、影響が出でだろう。
日本で取り回ことを考えると、全幅が小さいハリアーがとっつきやすい。奥様も運転する場合は、ハリアーの選択になる方が多いだろう。
しかし、全幅がレクサスRX、輸入車のSUVに近いCX-60 は、国産車に見られない、ワイド感からくる迫力を持つ。
このメリット、デメリットをどう判断し、自分にとって最適な選択をするかが、満足できるカーライフにつながると思う。
④装備を比較

比較表の見方について
◯標準装備、△オプション設定、✕設定なし
CX-60 に関しては、グレード別装備など詳細不明のため、◯と×で記載。
4月時点の調査に基づいています。
YUSALOVESCAR 標準装備調査 | 車種(2WD) | 車種 |
2022 (有◯OP△無✕) | ハリアー(ZLeather Package2WD) | CX-60 |
アダプティブライトシステム | ◯ | ◯ |
運転ディスプレイ | 7インチ&アナログ表示 | 12.3インチ&デジタル表示 |
パワーシート&メモリー | ◯ | ◯ |
運転位置調整支援 | × | ◯ |
合成皮革巻き加飾 | ◯ | ◯ |
本木目 | ×木目パネル | ◯メープルウッドなど |
ベンチレーション | ◯ | ◯ |
前席シートヒーター | ◯ | ◯ |
スピーカー | ◯JBL | BOSE |
ナビ画面 | 12.3インチ二画面固定 | 12.3インチ |
室内イルミネーション | ◯ブルー一色 | ◯白色一色 |
後席シートヒーター | ✖️ | ◯ |
調光パノラマ | △ | × |
パノラマルーフ開閉 | ✖️ | ◯ |
パワーバックドア | ◯ | ◯ |
ドライバー異常時対応システム | × | ◯ |
やはり、車格が一つ上のCX-60の方が装備が多い。従来マツダがトヨタの車に劣っていた、安全先進装備、内装の質感面などで、逆転現象が確認できる。
価格帯が非常に近いことを考えると、かなりCX-60はお買い得と言える。コスパが評価されているのも納得だ。
下のグレードでは、装備が少なることが想定されるため、今後明らかになるグレード別装備に注目だ。
⑤内装外装を比較
両車の内装外装は、YouTube(YUSA LOVES CAR)の動画でご覧ください。YouTubeの再生リストには沢山の関連動画がございます!
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