トヨタ自動車のライズは「サプライズと出会おう。」をキャッチフレーズに、2019年11月デビューしたコンパクトクロスオーバーSUVだ。
コンパクトで運転しやすい5ナンバーサイズでありながら、広々として居心地の良い室内空間や、アウトドアシーンでも活躍する力強い走行性能が受け、2020年上半期の販売台数が1位となるほどの人気を博している。
使い勝手の良い手頃な価格帯の小型SUVが欲しいなら候補に挙げられる一台だが、その燃費性能に関してはあまり注目されていないようだ。
そこで今回は、トヨタ・ライズの燃費性能について、ハイブリット・ガソリンで比較してみたので、ライズ購入を検討している人はぜひ、参考にしてほしい。
ライズガソリンのグレード別燃費は?
ライズのガソリンモデルには、エントリーグレードの「X」を基本に、アルミホイールが標重装備となりオプションが豊富な「G」と、大径タイヤが魅力で最上級グレードである「Z」の4種類が存在する。
そして、トヨタが公表している諸元表によると、各グレードのカタログ燃費は以下のようになっている。
- 「X・2WD」・・・【WLTCモード】 20,7km/L【市街地モード】 15,9km/L【郊外モード】 21,9km/L【高速道路モード】 22.9km/L
- 「X・4WD」 ・・・【WLTCモード】 17,4km/L【市街地モード】 13,4km/L【郊外モード】 18,7km/L【高速道路モード】 18,9km/L
- 「G・2WD」・・・【WLTCモード】 20,7km/L【市街地モード】 15,9km/L【郊外モード】 21,9km/L【高速道路モード】 22.9km/L
- 「G・4WD」・・・【WLTCモード】 17,4km/L【市街地モード】 13,4km/L【郊外モード】 18,7km/L【高速道路モード】 18,9km/L
- 「Z・2WD」・・・【WLTCモード】 20,7km/L【市街地モード】 15,9km/L【郊外モード】 21,9km/L【高速道路モード】 22.9km/L
- 「Z・4WD」・・・【WLTCモード】 17,4km/L【市街地モード】 13,4km/L【郊外モード】 18,7km/L【高速道路モード】 18,9km/L
グレード間での燃費違いは、なしとなっている。
ライズハイブリッドのグレード別燃費は?
一方、ダイハツ工業が開発した「e-SMART(イースマート)ハイブリッド」を搭載しているハイブリットモデルには、「G」と「Z」の2グレードがある。
いずれも2WDであり、装備的にはガソリンモデルの同名グレードと準拠しているが、ハイブリットモデルだけあってガソリンモデルより数段燃費性能で勝っている。
「G」「Z」共通・・・【WLTCモード】 28,0km/L【市街地モード】 29,6km/L【郊外モード】 30,2km/L【高速道路モード】 26,1km/L
ガソリンとハイブリットの違いは?どっち買うべき?
ライズのガソリンモデルと、ハイブリットモデルのどちらを買うべきか悩んだ場合は、両者のコストパフォーマンスを比較することが大切だ。
ライズのガソリン・ハイブリットには「G」という、装備的にほぼ共通するグレードが存在するが、ガソリン「G・2WD」の新車価格が「約185万円」なのに対し、ハイブリット「G・2WD」の新車価格は「約216万円」だ。
一方、WLTCモードにおける燃費性能を比較すると、ハイブリット「G」の方が「7,3km/L」と勝っている。
つまり、年間の予定走行距離が長く、ガソリンモデルとの約30万円の価格差を燃費性能の差で埋めることができるのであれば、ガソリンモデルよりハイブリットの方が「おすすめ」となるだろう。
ライバルと燃費を比べてみると?
ライズのライバルと言えば、サイズ感や価格帯などから、日産・キックスやホンダヴェゼル、マツダ・CX-3などが挙げられる。
そこで、それぞれの最も燃費が良いグレード(WLTCモード)で比較してみたのでチェックして欲しい。
- ライバル①日産・キックス・・・【e-POWER】 21,6km/L【ハイブリット】設定なし
- ライバル②ホンダ・ヴェゼル・・・【ガソリン】 17,0km/L【ハイブリット】 24,8km/L
- ライバル③マツダ・CX-3・・・【ガソリン】 17,0km/L【ハイブリット】設定なし
ご覧いただければわかる通り、ガソリン・ハイブリット共に今回紹介しているライズの方が、ライバルたちより優れた燃費性能を持っている。
また、日産キックスはガソリンエンジンで発電した電気を利用してモーターを回す「e-POWER」しか設定がなく、マツダ・CX-3にはハイブリットモデルが設定されていないため、選択肢の広さにおいてライズと対等なライバル関係にあるとは言い難い。
燃費性能を最優先するのであれば、トヨタライズハイブリッドの選択はアリと言える。
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