
今回は、4月に発表がありましたトヨタヤリスクロスと販売が好調なライズを独自目線で比較していき、両者の特徴とこれはダメだという注意点を紹介していきます。私は、CH-Rオーナーでリアルにヤリスクロス への買い替えを検討中で情報量満載なので、ご紹介したところはぜひ購入を検討するときの注意点だということで、覚えてもらい後悔のない購入の一助になれれば幸いです。
最後には、どちらを購入すべきか総評を交えて、お話ししますのでお楽しみに。
1.トヨタ ヤリスクロスとライズのエクステリアについて
フロントビュー

ヤリスクロスのフロントは、他のトヨタ車と比べるとヘッドランプのデザインがシンプルになっていて、万人受けを狙ったデザインです。また、バンパーをはじめとしたパーツには丸身を持たせていて、フロントマスクの開口部は小さく、バンパーには、フォグランプが装備され、全体として親しみやすい欧州テイストなデザインになっています。これに対して、ボンネットは、プレスラインがしっかりと主張していて、SUVの勇ましさを感じ、デザインの主張と引き算が計算されていて、洗練された印象を受けます。

一方、ライズの方はトヨタが近年採用を続けているキーンルックというデザインで、フロントマスクの開口部は大きく、中心からヘッドライト外側までV字にデザインされています。ミニRAV4と言われているだけあり、堂々とした車を大きく見せるデザインです、ヘッドライトにはLEDヘッドランプが装備され、上位グレードにはアダプティブハイビームとシーケンシャルウィンカーも装備されます。ヘッドライト下には、障害物への接近を知らせるコーナーセンサーとデイライト、フォグランプが装備されます。
両車の違いは明確で、ヤリスクロス は欧州市場を意識し、万人受けを狙ったデザインであり、銀座や高級ホテルに駐車してもマッチする上質なデザインに仕上がっています。一方、ライズは好き嫌いが別れると言われるキーンルックを着実に取り入れ、オフロードSUVデザインであるRAV4譲りの堂々としたデザインになっています。オフロードデザインに関しては、好き嫌いが別れるのでヤリスクロス が発表されて待ってましたという方は多くいらっしゃるのではないでしょうか。
サイドビュー
ヤリスクロスは、一番最初に目に入るのが力強いタイヤハウス周辺の樹脂で表現されたフェンダーデザインです。また、ホイールは、18インチを装備していて、足元は力強いSUVの雰囲気を持っています。上に目を向けますと、ルーフラインはCH-Rのような極端な傾斜はありませんがリアガラスが傾斜していて、デザイン性と燃費向上のための空力性能を重視しているデザインとなっています。サイドミラー周辺を見ると三角窓がないのは残念です。
対して、ライズの方もタイヤフェンダーは樹脂で足元を力強くデザインし、17インチのアルミホイールを装備して5ナンバーサイズのボディながらオフロードSUVとして堂々たるデザインとなっています。上に目を向けますと、ルーフエンドまで傾斜が少なく実用性を重視したデザインで、Cピラー付近には小窓を配置し後方視界への配慮がされています。サイドミラー付近三角窓の設置が無いのはヤリスクロス 同様残念です。サイドのドアハンドルにはメッキ加飾を採用していて、給油口はロックと連動のプッシュ式になっています。
ヤリスクロス とライズのサイドビューに関しては唯一似ているなと感じます。タイヤフェンダー周辺を樹脂で表現し、ヤリスクロス は18インチ、ライズは17インチと大きなホイールを装備していて、両車足元を力強いデザインに仕上げています。上に目を向けると、ルーフエンド周辺の傾斜が、ヤリスクロスはデザインと空力性能を重視していてリアウィンドウを含めて傾斜が強く、対してライズは実用性を重視していて水平なルーフエンドとなっています。
他、細いところはライズが優秀でサイドのドアハンドルにはメッキ加飾を使用し、Cピラー付近には小窓を配置して後方視界の確保をして、さらに給油口はトヨタでは珍しいプッシュ式を採用しています。もしかしたら、メッキハンドルやプッシュ式の給油口はヤリスクロス 日本仕様では採用をしてくる可能性はありますので、ここは現在の違いとして覚えておいて秋発売した頃にもう一度検証をしたいなと思います。
両者共通する残念ポイントがありまして、Aピラー付近の三角窓がない点で、近年発売されている車では前方視界を確保するため三角窓は多くの車で採用されています。実際ライズを運転した時にAピラー付近の死角が気になり三角窓の重要性を再認識したので、コンパクトサイズのSUVとなる二台ですが、三角窓がないのは残念これはダメです。
リアビュー

ヤリスクロスは、リアウィンドウが強く傾斜をしていて、リアテールはファイバー系点灯で横一線に点灯し、車高が低いのもあり、リアから見るとワイドな印象を受けます。
ライズは、リアウィンドウは傾斜は弱く、リアテールはこちらもファイバー系点灯で横一線に点灯しますが、全体としてはミニRAV4ということでスクエアで実用性を重視し、SUVらしいデザインになっています。
比較すると両者の違いは明確です。ともにトレンドであるファイバー系統の横一線で点灯するテールランプを採用していますが、ヤリスクロス の方がよりワイドな印象を受ける点灯になっています。また、リアウィンドウの傾斜角度もライズよりヤリスクロス の方が強く傾斜していて、ヤリスクロス はデザインを重視しているのが分かります。一方、荷室容量と、後席の実用性を大切にしたデザインとなっています。リアに関しては両者のキャラクターの違いが明確に出たので、デザインと実用性を把握し、自分のニーズにマッチする選択をしてほしいと思います。
2.車両サイズについて ヤリスクロスとライズ
ヤリスクロスの車両サイズは、
4,180mm×1,765mm×1,560mm ホイールベース2560mm
プラットフォームはコンパクトカーのヤリスと共通するTNGAGA-Bを採用しています。
対して、ライズは
3,995mm×全幅1,695mm×全高1,620mm ホイールベースは2525mm
OEMモデルらしくプラットフォームはダイハツタントに続いて2台目の採用となるDNGAを採用しています。5ナンバーサイズのライズは、アクアより小さい全長を筆頭に全幅1700mm以下でコンパクトなのが特徴的です。全高はヤリスクロス より60mmも高い1620mmでSUVらしいデザインと良好な運転視界をライズは持ちます。立体駐車場に対応していないのはこのデザインでは仕方ないと思います。
ヤリスクロス は3ナンバーサイズとなりますが、日本の道路環境でも扱いやすいサイズです。全高は、SUVの中では低く1560mmとなっていますがこちらも立体駐車場には対応していません。しかし、なんと一部情報では車高をサスペンションの変更で10mm減少させ立体駐車場に対応する1550mmに変更してくると聞いてますので、要確認ポイントというで覚えておいてほしいなと思います。
P2へ続く