トヨタが2022年11月に発表した新型プリウスフルモデルチェンジ版の上位グレードは、非常にかっこいいと評判のアルミホイールを採用しているが、個性的なサイズであることが印象的。
巷で噂されているのが、パンクしたときの修理費用が非常に高額であること。さらにスタッドレスタイヤへの交換費用が非常に高額だと言われている。
新型プリウスの購入を検討しているなら、間違いなく知っておくべきタイヤの費用と、なぜ新型プリウスが個性的なタイヤを採用するのかを詳しく解説していく。
プリウスタイヤ話題を集める
プリウスはパワートレインごとにアルミホイールのサイズを大きく変更している。エントリーグレードとして販売される直列4気筒1.8リッターハイブリッド「X」「U」のグレードでは17インチアルミホイール。
先代にも採用していた一般的なタイヤサイズのアルミホイールを採用する見込みとなっている。ただ、1.8リッターハイブリッド「X」のグレードは、法人の営業車両タイプである。
1.8リッター「U」のグレードはKINTO専売車両になることが予想されるため、多くの人にとっては所有する機会が少ないといえる。
上位のハイブリッドシステムとして設定しているのが、直列4気筒2リッターハイブリッドシステムで「G」と「Z」のグレードが展開されるが、いずれのグレードでも19インチアルミホイールの採用がすでに決定している。
もっとも価格が高いのは、直列4気筒2リッタープラグインハイブリッドシステムを搭載する「Z」のグレードで、19インチアルミホイールが採用される見込みだ。
2リッターハイブリッドシステムと2リッタープラグインハイブリッドシステムに採用される19インチアルミホイールに関して、非常に変わったこれまでにないタイヤサイズとなっており話題になっている。
タイヤサイズは「195/50R19」となっており、ダンロップやグッドイヤー、ミシュランなどを調べてもまだまだこのタイヤサイズは出回っていない。
19インチアルミホイールであれば、195ではなく235または245あたりが通常の幅のサイズとなっている。
先代プリウスとの違い
先代のプリウスと比べると当然新型のアルミホイールのほうがインチアップしているので非常にスタイリッシュでスポーティーなデザインになっている。
一般的な考え方からすると、見た目がかっこいいのは新型プリウスになるのでやはり19インチアルミホイールのほうが欲しいところ。
先代プリウスの上位グレードだと「215/45R17」が一番大きいタイヤサイズであった。先代が17インチアルミホイールで215の幅だったので、今回の新型プリウスがいかにタイヤの幅のサイズを小さくすることに注力しているのかが、先代のタイヤと比べるとしっかり確認できる。
新型プリウスは出力を向上して、先代よりも加速力を向上させている。1.8リッターハイブリッドから2リッターハイブリッドへと上位グレードのパワートレインは排気量アップする形となり、加速力は向上しているわけだ。
デメリットでいうと、当然燃費性能が落ちてくる。タイヤサイズを大きく改善することで燃費を維持する、もしくは少しだけ改善できるように努力した、というのがトヨタ自動車としてのこだわりのポイントだろう。
新型のタイヤ幅が狭い理由
もっとも大きな目的としては、やはりアルミホイールのサイズを大きくすることによって見た目の迫力やかっこよさ追求できるためであるだろう。
もうひとつ大きなトピックとして、アルミホイールのタイヤサイズを大きくしている点としては、タイヤの外側部分の扁平率を薄くシャープにすることでタイヤに入れる空気の量が少なくて済むという点だ。
これによりタイヤ内部の空気圧が上がり、走行するときのタイヤゴムの変形が最小限に抑えられる。分厚いタイヤよりも省燃費で、効率よくエネルギーを伝えて走行することができるということになる。
また、タイヤの接地する面積を狭くすることにより、抵抗を減らして燃費を向上するという狙いも大きな理由だろう。
一般的にはタイヤの幅が大きいほうが接地している面積が大きいので、エネルギーを伝えやすいというメリットがあるが、新型プリウスは新しいタイヤのゴムを採用しているので、グリップ性能などで改善されていると思われる。
コーナーの走行安定性もタイヤの幅が大きいほうが安定すると言われているので、タイヤの幅が小さくなってデメリットとして出ていないのか懸念されるため、今後に注目だ。
交換時のコスト高い?
もっとも懸念されるのが、パンクしたときやスタッドレスタイヤを購入するときの費用だ。
まず、エントリーグレードのパワートレインとして設定されている1.8リッターハイブリド17インチアルミホイールの車両について見ていく。
これに関しては、具体的なタイヤサイズはまだ明らかになっていないが、おそらく先代モデルと同様のタイヤサイズになることが予想されている。
夏用タイヤであれば、おおよそ8,000円〜24,000円あたりでタイヤ交換ができるであろう。
Amazonなどのネット通販なら、ファルケンなどの比較的安いタイヤであれば9,000円くらいで購入することもできる。
さらに17インチアルミホイールのスタッドレスタイヤだと12,000円〜33,000円あたりが購入時の相場だ。
ネット通販で4本まとめてタイヤを安く買おうとすると、30,000円〜40,000円で交換できるということになる。
その点で考えると、17インチアルミホイールはコスト面で非常にメリットが大きいといえるだろう。
ここ最近はネット通販で注文して交換してくれるタイヤ店に直送し、タイヤ交換にかかる工賃だけを支払って安くタイヤを購入する人が増えている。
そして、上位グレードのパワートレインとして設定されている直列4気筒2リッターハイブリッドシステム、またプラグインハイブリッド車に設定されている19インチアルミホイール195/59R19のタイヤサイズについて見ていく。
現在ネットで調べても、残念ながら夏用タイヤの販売はされていない。なので、購入時の相場は予想がつかない状態である。
それにより、パンクしたときには非常に困ることが想定される。パンクしてすぐに交換したい場合にタイヤ館やオートバックスに駆け込んでも、1、2年後までは在庫が無い可能性もある。
パンクした際には。純正タイヤを販売店から買わなければならないことも考えられるため、非常に高額な費用がかかることも想定される。
一方、19インチアルミホイールのタイヤサイズのスタッドレスタイヤは、現在ネット通販で複数種類が販売されているのが確認できた。値段は27,500円〜40,000円程度で1本のタイヤを交換できるような価格帯だ。
一般的には数千円程度サマータイヤのほうが安くなる傾向があるため、これから量産されていけばサマータイヤのほうは2万円台〜3万円台で購入できるであろう。
現在、実際に発売されている通販で、スタッドレスタイヤ4本セットが125,000円程度で販売されている。それに合わせて工賃がかかるので、やはりパンクしたときの修理代やスタッドレスタイヤへの交換費用は非常に高額になってくることが容易に想像できる。
17インチのアルミホイールのスタッドレスタイヤは4本セットで50,000円〜60,000円くらいで販売されているので、やはり2インチサイズを拡大している19インチアルミホイールは幅が特徴的なこともあり、50,000円〜70,000円程度一般的なタイヤサイズよりもタイヤ交換の費用が高額になってしまう。
今回、燃費を向上させるために特徴的なタイヤサイズを設定してきたわけだが、タイヤ交換が必ず必要な人にとっては、トヨタ自動車の燃費へのこだわりが逆に割高なコストを生んでしまっている。
ただ、逆をいえばこれまでの車にはないこだわりが詰まっているので、車好きにとっては非常に楽しみな1台であることは間違いない。
おそらくこの新型プリウスは、人気を集めて販売台数もかなり売れてくると思われる。プリウスの量産化にあたり195/50R19のタイヤサイズも量産化へ向けて注力され、タイヤの販売価格も少しずつ安くなってくる予想ができる。
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