トヨタ新型プリウスは、大人気で発売開始してから、値引きが厳しい状況にある。納期が長いため強気に交渉しずらいのも、ユーザーとして厳しい状況にある。
しかし、発売から数ヶ月の月日を得て、値引きは拡大の傾向にあるのだ。最新情報を含めて、紹介しよう。
そこで今回は、トヨタの複数の販売店に対して交渉をおこない、30万円までの限界の値引きができる方法を詳しく紹介していく。
価格とグレード展開
新型プリウスは5つのグレードで展開している。1.8リッターハイブリッドを搭載する「X」のグレードが2,750,000円、「U」のグレードが2,990,000円。ただし、1.8リッターハイブリッドを搭載する車両は法人向けとKINTOのリース販売のみである。
直列4気筒2リッターハイブリッドを搭載する「G」グレードのほうは2輪駆動車で車両本体価格が3,200,000円、4輪駆動車で3,420,000円。「Z」グレードは2輪駆動車で3,700,000円、4輪駆動車で3,920,000円で販売される。
節約実現の買うべき見積もり
2リッターハイブリッドシステムを搭載する「G」グレードは車両本体価格3,200,000円と上位グレード「Z」よりも50万円安いコストパフォーマンスが高いグレードというのが特徴である。
節約を実現する見積内容の総額は、3,520,300円だ。
今回の見積もりでは、有償カラーであるプラチナホワイトパールマイカを選択。ブラック系が好みであれば、プリウスの場合は0円の無償カラーになるが、別途コーティングが必要になる。
選択しているメーカーオプションは以下のとおり。
パノラミックビューモニター | 60,500円 | 上からの視点で見下ろすように車両周囲の安全確認ができる機能。 |
ETC2.0 | 27,500円 | 高速道路の料金所を停止せずに支払いができる。 |
フロアマット | 34,300円 | ディーラーオプション |
4輪駆動車の場合は本体価格が22万円高いので、見積もりの支払総額も22万円高くなるということになる。
今回の調査では限界の値引きが30万円ということもあり、しっかり値引きできれば320万円前後で購入できるといった見積もりの内容である。
プリウスの魅力を考えると非常に魅力的ではないだろうか。
そして、2リッターハイブリッドシステムの上位グレード「Z」の見積もりは、支払い総額が4,125,900円となる。
メーカーオプションは非常に少ない節約した見積もり内容となっている。
ディスプレイオーディオPLUS+6SP | 61,600円 | |
パノラマムーンルーフ | 132,000円 | ルーフに窓を付けることができる。 |
フロアマット | 34,300円 | ディーラーオプション |
サンルーフ系のオプションに関しては、売却時に20万〜30万円ほど高く買い取りされる傾向があるため、リセールバリューを高めるオプションとして有名である。
しかし、プリウスのパノラマムーンランプは窓が開閉できないため、注意が必要だ。
ドライブレコーダー前後とデジタルインナーミラーのメーカーオプションは料金が高く、社外品のほうが安く済ませられるため見積もりには含めていない。
こちらも30万円の値引きをもらうことができれば380万円前後で購入できるので、魅力的な選択肢であると感じられる。
1,600人の値引き調査
新型プリウスの値引きに関してアンケート調査をおこなった。1,611票の回答が得られ、0円〜10万円の値引きだった人は27%、11万〜20万円の値引きを受けた人は4%、21万〜30万円の値引きを受けられた人は9%という結果に。
やはり新型プリウスの値引きは激渋な状態であることが分かる。
0円〜10万円の値引きがもっとも多い結果になっているが、11万〜20万円の人4%やこのほかも9%いるので、販売店のお得意様であったり営業さんと信頼関係を築き上げている人は値引き拡大できているのではないかと思われる。
値引きには交渉が大切なので、少ない値引き額を提示された場合には、これから紹介する裏技を実際に使って値引きを拡大してもらいたい。
30万円値引きの裏技
今回アンケート調査をおこなった結果、複数のユーザー様から30万円程度の値引きを獲得できたというご報告をいただいた。どのようにして値引きを受けたのかをAさんから確認することができたので、紹介していく。
その方法は相見積もりを取ることである。複数のトヨタ販売店を周り、見積もりを比較する方法だ。
Aさんはまず、一番最初の店舗で値引き交渉をしたところ、5万円の値引きだったようだ。その店舗はAさんがこれまでもお付き合いをされてきた店舗で、プリウスの点検などをお願いしていた販売店であった。
ただ、営業さんいわく本部から値引きはほとんどできないと言われているようで、それ以上の値引きは受けられなかったようだ。
納車の順番は抽選で決まっていくようで、納車の時期が読めないこともあり一度このトヨタ販売店での購入は見送ったそうだ。
2店舗目のトヨタ販売店は自宅の最寄りではなく、営業さんも初対面の人が担当になり、これまでの状況を詳しく話されたようだ。
この販売店は、1社目の販売店とは異なるトヨタの系列の販売会社で、値引きは少し拡大。13万円の値引きが受けられたとのことである。
こちらの販売会社も本部からは、値引きはほとんど出さないようにと言われているようだったが、店長から決裁をもらえて13万円の値引きを出してくれたとのこと。車両から半分と付属品から半分で値引きを算出したようだ。
ただし、2店舗目の販売会社のほうも納期が未定で、抽選で購入者を選び、その後メーカーにオーダーを入れてから納期が分かるといった複雑な説明を受けたそうだ。
Aさんは2023年5月に車検があるということで、早く納車したいという思いもあり、こちらの店舗も一度保留として3店舗目のトヨタ販売店に向かったとのこと。
3店舗目もまた異なるトヨタの販売会社の系列に行かれたとのこと。最初は新型プリウスの値引き交渉をしてきたお客さんということで、営業さんの反応は冷たいものだったようだ。
しかし、1店舗目2店舗目で話した内容を丁寧に真摯にお話をされたことで、相手の営業さんもしっかりとお話をしてくれるようになったとのこと。
3店舗目の販売店は受注が落ち込んでおり、販売店としてもなんとか受注したいという姿勢を見せてくれたようだ。2店舗目の販売店で13万円の値引きを提示されたことを伝えると、うちは30万円の値引きが出せると言われたようだ。
その代わりハイブリッドの上位グレードの購入とディーラーオプションの購入、さらにモデリスタのエアロパーツをフルエアロとして購入することが条件ということのようだ。
合わせて3年間の点検パックと残価設定のローン契約、さらに車のコーティングも頼まれたとのこと。
残価設定ローンと販売店のコーティングに関しては、個人的にはおすすめしていない。
営業さんから言われた話としては、さすがにその値引きの金額は見積もりに載せられないとのことで、コーティングをサービスするなどのような形で裏でつけていく方式を取られたとのことだ。
Aさんにお聞きしたところ、4.9%の残価設定契約をしてしまったようで、銀行のカーローンであればおおよそ1.9%〜2.5%あたりでローンが組める。
金利の負担分トヨタ販売店の利益が大きくなるため、その分を使って大きな値引きを提示できたのではないかと考えられる。
実際にこれから販売店をまわって注文される人は、残価設定ローンは組まないことをおすすめする。
今回のAさんは3店舗目で30万円の値引きが出たようであるが、かなりラッキーであるといえる。
販売店との関係を悪くしないよう、10万〜20万円前後の値引きが提示されたあたりで決着をつけて注文していく決断も必要になるであろう。
愛車が何円か?日頃から確認を。45秒です!