ホンダが2022年5月27日に発売を予定する新型ステップワゴン(6代目)。
燃費の数値から燃料代、維持費(車検費用、点検費用、自動車保険)を徹底分析する。
ガソリン・ハイブリッドの違い、ライバルの新型ノア・ヴォクシーとも比較して紹介する。
ホンダ新型ステップワゴンの燃費はどうなっている?2022年5月発売モデル


🔻こちらでは、正確で実用燃費に近いWLTCモード数値にて、記載する。

メモ
WLTCモードは、世界各国にて使用されている、国際的な燃費の数値をいう。従来使用されていた、JC08モードから代替えされたものだ。燃費は、ドライバーの運転習慣、走行環境により、大きく左右される。個人の独断的な燃費数値を参考にするより、世界基準のWLTCモード(当ページ使用)を参考にするべきだ。
ガソリンエンジンのWLTCモード燃費は?
1.5リッター直4VTECターボエンジンのグレード別、燃費は下記の通り。
グレード | 燃費(FF) | 燃費(4WD) |
AIR | 13.9km/L | 13.3km/L |
SPADA | 13.7km/L | 13.1km/L |
SPADA Premium Line | 13.2km/L | 13.1km/L |
スペック詳細は、下記の通り。先代から踏襲したエンジンで、進化は確認できない。
種類・シリンダー数 | 直列4気筒(L15B) |
総排気量 | 1.496L |
使用燃料 | レギュラーガソリン |
最高出力 | 110kW(150PS)/5,500rpm |
最大トルク | 203N・m(20.7kgf・m)/1,600~5,000rpm |
ライバル車の新型ノア・ヴォクシーと比較すると?
新型ノア・ヴォクシー(ガソリン) | 燃費(2WD) |
X | 15.1km/L |
G | 15.1km/L |
S-G | 15.0km/L |
Z | 15.0km/L |
S-Z | 15.0km/L |
アルファード 2.5L | 10.6km/L |
種類・シリンダー数 | 直列4気筒(L15B) |
総排気量 | 1.986L |
使用燃料 | レギュラーガソリン |
最高出力 | 125kW(170PS)/6,600rpm |
最大トルク | 202N・m(20.6kgf・m)/4,900rpm |
やはり新型ステップワゴンの方は、先代から踏襲したエンジンを搭載するため、スペックが新型ノア・ヴォクシーに劣る。
出力は、新型ノア・ヴォクシーに対して20psも少なく、燃費も最大で1.7km/Lも悪い。
さらに、先代から大きな改良がないため、ホンダ車で指摘されがちなエンジンの唸りが懸念される。
ちなみに、価格は267万円から!
新型ステップワゴン ガソリン | FF | 4WD |
AIR(7人乗り) | 2,998,600円 | 3,240,600円 |
AIR(8人乗り) | 3,020,600円 | 3,262,600円 |
SPADA(7人乗り) | 3,257,100円 | 3,477,100円 |
SPADA(8人乗り) | 3,279,100円 | 3,499,100円 |
SPADA PREMIUM LINE(7人乗り) | 3,462,800円 | 3,653,100円 |
ハイブリッド(e:HEV)のWLTCモード燃費は?
直列4気筒2リッターe:HEV(ハイブリッド)のスペックのグレード別、燃費は下記の通り。4WDの設定はなし。
グレード | 燃費(FF) |
AIR | 20km/L |
SPADA | 19.6km/L |
SPADA Premium Line | 19.5km/L |
残念なのは、先代から燃費が悪化している点で、SPADAについては0.4km/l悪くなった。エコ性能が重視される現代で、これは残念としか言いようがない。
車両サイズが4830×1750×1845mmと、先代から全長110mm、全幅60mmほど拡大した影響だろう。
ただ、これでは、新しい新型に乗り換えたのに、燃費が悪くなったという不満が出る可能性もあり、注意が必要だ。
スペック詳細は、下記の通り。先代から踏襲したエンジンで、進化は確認できない。
種類・シリンダー数 | 直列4気筒(A20A-FKS) |
総排気量 | 1.993L |
使用燃料 | レギュラーガソリン |
最高出力 | 107kW(145PS)/6,200rpm |
最大トルク | 175N・m(17.8kgf・m)/3,500rpm |
フロントモーター最高出力 | 135kW(184PS)/5,000~6,000rpm |
モーター最大トルク | 315N・m(32.1kgf・m)/0~2,000rpm |
ライバル車の新型ノア・ヴォクシーと比較すると?
新型ノア・ヴォクシー(ハイブリッド) | 燃費(2WD) |
X | 23.4km/L |
G | 23.2km/L |
S-G | 23.0km/L |
Z | 23.0km/L |
S-Z | 23.0km/L |
新型ノア・ヴォクシーは、先代から車両サイズを拡大しているが、燃費を大きく改善している。
種類・シリンダー数 | 直列4気筒(A20A-FKS) |
総排気量 | 1.797L |
使用燃料 | レギュラーガソリン |
最高出力 | 72kW(98PS)/5,200rpm |
最大トルク | 142N・m(14.5kgf・m)/3,600rpm |
フロントモーター最高出力 | 70kW(95PS) |
モーター最大トルク | 84N・m(8.6kgf・m)/0~2,000rpm |
ハイブリッドに関しては、パワーで新型ステップワゴン、エコ性能で新型ノア・ヴォクシーが優れるという一長一短が確認できる。
出力は、新型ノア・ヴォクシーに対してエンジンが47ps、フロントモーターが89psも多い。加速は、期待できるだろう。
燃費は、最大で3.5km/Lも悪い。
また、先代から大きな改良がないため、ホンダ車で指摘されがちなエンジンの唸りが懸念される。
ちなみに、価格は267万円から!
新型ステップワゴン e:HEV | FF |
AIR(7人乗り) | 3,382,500円 |
AIR(8人乗り) | 3,404,500円 |
SPADA(7人乗り) | 3,641,000円 |
SPADA(8人乗り) | 3,663,000円 |
SPADA PREMIUM LINE(7人乗り) | 3,846,700円 |
次に燃料代がどのくらいになるか?見ておこう

グレード間の燃費差は、多少の誤差程度になるため、こちらでは人気のSPADAにて紹介する。
1ヶ月の燃料代は?
月間1000km走行した場合の燃料代は、下記の通り。
*ガソリン153円/Lで算出
- ガソリンSPADA(FF):1000km÷平均燃費13.7km/L×153円/L=11,168円
- ハイブリッドSPADA(FF):1000km÷平均燃費19.6km/L×153円/L=7,806円
ガソリン車の方が3,362円高い。
1年間の燃料代は?
1年間で1,2万km走行した場合の燃料代は、下記の通り。
*ガソリン153円/Lで算出
- ガソリンSPADA(FF):11,168円×12ヶ月=134,016円
- ハイブリッドSPADA(FF):7,806円×12ヶ月=93,672円
ガソリン車の方が40,344円高い。
ガソリンとハイブリッドどちらを買う?

車両本体価格は、ハイブリッドとガソリンの間で、
ガソリン→e:HEV(ハイブリッド)38,3万円
エコ免税:実質価格負担25,8万円
となっている。
前述の検証で、1年間に1,2万km走行する場合、ガソリン車の方が燃料代40,344円高くなることが判明した。
この場合だと、7年間でハイブリッドの価格をペイできることになる。
さらに、ハイブリッドは売る時に価格が高い分、多少なりともガソリン車より高く売れる。しかも、振動が少なく、静粛性の高い走りを持つ。
これらを踏まえると、やはり新型ステップワゴンでお勧めしたいのはハイブリッド(e:HEV)だ。
維持費はどんな感じになるか?
新型ステップワゴンを所有した場合、主に下記の維持費が発生する。
メモ
- 自動車税
- 点検費用
- 車検費用
- 自動車保険
- 燃料代(前述済み)

新型ステップワゴンの自動車税
新型ステップワゴンの自動車税は、下記の通り。
- 1.5Lガソリン 30,500円
- 2Lハイブリッド 36,000円
新型ステップワゴンの点検費用
新型ステップワゴンは、正規販売店の3年間点検パックで、10万円前後の費用がかかる(前払いシステム)。
お世話になっている販売において、10万円で提供されているため、これを費用として計上する。
新型ステップワゴンの車検費用
新型ステップワゴンの車検費用は、一般的な相場で下記の通り。
項目 | 金額 |
点検基本料金 | 16,100円 |
自賠責保険料 | 20,010円 |
重量税 | 32,800円 |
印紙代 | 1,600円 |
新型ステップワゴンを所有するユーザーは、正規販売店の点検パックを使用するユーザーが多い。
車検費用は、ハイブリッド車で点検費用が高くなり、法定費用が安くなる傾向。ガソリン車では、点検費用が安くなり、法定費用が高くなる傾向となる。
今回は、話を円滑にする進めるため、点検費用を控除した、70,510円を費用として計上する。
しかし、ニコニコ車検を使用すれば、車検後の6ヶ月点検と18ヶ月点検が無料、ガソリン6円/L引きの特典を受けることができる。節約したい方は、下記の記事もご覧いただきたい。
新型ステップワゴンの自動保険
新型ステップワゴンの場合、自動車保険は、車両保険に加入して、5万円から20万円が相場になる。
金額は、等級に依存するが、車を乗り換えるなるなら、必ず自動車保険を見直すべきだ。車のコスト節約12の紹介記事で、紹介している。
今回は、自動車保険10万円を費用として計上する。
駐車場料金の計上もお忘れなく!
車を所有するなら、駐車場を確保しなければならない。
持ち家なら0円、都市部の賃貸なら毎月3万円のコストが発生する。
ここは、個人差があるため、0円として進める。
3年間の維持費や燃料代などは?
1.5Lガソリン
人気グレードSPADAを記載しているが、他のグレードもかなり近い金額となる。
新型ステップワゴン維持費(FF) | SPADA |
燃料代 | 402,048円 |
点検費用 | 110,000円 |
車検費用 | 70,510円 |
自動車保険 | 100,000円 |
合計 | 682,558円 |
ライバル車の新型ノア・ヴォクシー
新型ノア維持費(2WD) | S-G,Z,S-Z |
燃料代 | 371,988円 |
点検費用 | 110,000円 |
車検費用 | 70,510円 |
自動車保険 | 100,000円 |
合計 | 652,498円 |
新型ステップワゴンの方が、3万円ほど高い結果となった。
2Lハイブリッド(e:HEV)
人気グレードSPADAを記載しているが、他のグレードもかなり近い金額となる。
新型ステップワゴン維持費(FF) | SPADA |
燃料代 | 281,016円 |
点検費用 | 110,000円 |
車検費用 | 70,510円 |
自動車保険 | 100,000円 |
合計 | 561,526円 |
ライバル車の新型ノア・ヴォクシー
新型ノア維持費(2WD) | S-G,Z,S-Z |
燃料代 | 238,464円 |
点検費用 | 110,000円 |
車検費用 | 70,510円 |
自動車保険 | 100,000円 |
合計 | 518,974円 |
新型ステップワゴンの方が、4万円ほど高い結果となった。
YouTubeの動画でも!!

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