コンパクトなサイズで世界中から愛され、日本市場にもファンが多いのがカローラである。
ハッチバックスタイルのカローラスポーツ、ワゴンスタイルのカローラツーリング、セダンスタイルのカローラがある。
トヨタは、2022年10月3日にビッグマイナーチェンジと言える多くの変更を実施した一部改良版のカローラ3車種を発表・発売した(2023年モデル)。
一部改良の内容、内装外装などの車両情報まとめ、見積もり、限界値引きなどを詳しく紹介する。
2022年10月に発売開始!トヨタ新型カローラ・ツーリング・スポーツについて

外装デザイン

では、カローラシリーズ3種の外装デザイン変更点を紹介しよう!
内装外装の変更点
- ヘッドライト
- ロアグリル
- リアバンパー




カローラ、カローラスポーツ、カローラツーリングの3車種は、ヘッドライトのデザインを大きく変更。二本の曲線でアイラインを表現していたが(デイライト・車幅灯)、これを一本化し、エッジを効かせた折り目により迫力を強め、精悍な顔つきとなる。


さらに、フロントロアグリルの柄を変更。改良前はヘキサゴン柄となっていたが、改良後はヘキサゴン柄を少し潰して変形したようなデザインとなる。個人的に、ここは改良前の方が好きだ。




さらに、リヤバンパーのデザインを変更。マフラーを意識したフィニッシャーの意匠をすっきりとしたシンプルな意匠へと変更する。
内装デザインは?

インテリアは、センダーディスプレイの大型化、運転メーターのフルデジタル表示化が主な変更内容となる。
この他、一部改良の内容まとめ
カローラ一部改良の内容
- 特別仕様車は廃止
- ディスプレイオーディオPLUS10.5インチ
クラウド経由での音声エージェントなど採用 - 車内Wi-Fi
- 12.3インチTFTカラーマルチインフォメーションディスプレイ
- ワイヤレス機能付きApple CarPlay
- 外装ヘッドライトを中心としてデザイン変更
- 第5世代ハイブリッド
- プロアクティブドライビングアシスト
- ソフトウェアアップデート
- スポーツはガソリンエンジンを2Lへ
- カローラ・カローラ ツーリングは1.5Lダイナミックフォースエンジンへ
など
車両サイズ&室内の広さ
カローラ全長×全幅×全高 | 4495×1745×1435mm |
カローラツーリング全長×全幅×全高 | 4495×1745×1460mm |
カローラスポーツ全長×全幅×全高 | 4375×1790×1460mm |
カローラ3車種のホイールベース | 2640mm |
カローラは、日本で扱いやすいサイズ感である。スポーツは、2車種と比べるとサイズが大きいので注意したい。
プラットフォーム TNGA

カローラシリーズは、TNGA「GA-C」を採用し、走行性能向上、取回し性能向上、軽量化、高剛性化を図る。
これは、プリウス、C-HR、カローラクロスなどと同じプラットフォームで、ハイブリッドにはE-four(4WD)を用意する。
従来のプラットフォームからパワートレイン全体を小型化し、タイヤの切角をより拡大することで、最小回転半径を最小限に抑えることも視野に入れて開発された。
ハイブリッドでは、バネ上制振制御を採用し、より安定した乗り心地を確保する。
パワートレインなど走行性能
新型カローラは、ガソリンエンジン、ハイブリッドエンジン共に、大きな変更を実施する。
ガソリンエンジンは、1.2Lエンジンを廃止して、新世代のエンジンを採用する。
・カローラ・カローラ ツーリング:直列3気筒1.5Lダイナミックフォースエンジン(ヤリスシリーズなどと共通のエンジン)
種類・シリンダー数 | 直列3気筒(M15A-FKS) |
総排気量 | 1.490L |
トランスミッション | DirectShiftCVT |
使用燃料 | レギュラーガソリン |
最高出力 | 88kW(120PS)/6,600rpm |
最大トルク | 145N・m(14.8kgf・m)/4,800~5,200rpm |
WLTC燃費 | FF:17.8〜19.4km/L |
・カローラスポーツ:直列4気筒2.0Lダイナミックフォースエンジン(ハリアーなどと共通のエンジン)
種類・シリンダー数 | 直列4気筒(M15A-FKS) |
総排気量 | 1.986L |
トランスミッション | DirectShiftCVT |
使用燃料 | レギュラーガソリン |
最高出力 | 125kW(170PS)/6,600rpm |
最大トルク | 202N・m(20.6kgf・m)/4,900rpm |
WLTC燃費 | FF:17.2〜18.3km/L |
いずれも、リニアな発進加速を実現するDirect Shift-CVTを組み合わせる。従来の無段変速ギアCVTに、一速の発進用のギアを追加したものだ。ガソリン車は、2WDのみ販売される。
ハイブリッドも、新世代のパワートレインを採用する。
・カローラ・ツーリング・スポーツ:1.8L第5世代ハイブリッドシステム
種類・シリンダー数 | 直列4気筒(M15A-FXE) |
総排気量 | 1.797L |
使用燃料 | レギュラーガソリン |
最高出力 | 72kW(98PS)/5,200r.p.m. |
最大トルク | 142N・m(14.5kgf・m)/3,600rpm |
フロントモーター最高出力/最大トルク | 70kW(95PS)/185N・m(18.9kgf・m) |
リヤモーター最高出力/最大トルク | 30kW(41PS)/84N・m(8.6kgf・m) |
WLTC燃費 | FF:27.3km/L~~30.2km/L |
新型ノア・ヴォクシーで採用されているハイブリッドシステムで、今後カローラクロスへも採用される見込みのハイブリッドシステムだ。飛躍的に向上される走行性能、燃費性能に注目したい。
安全先進装備トヨタセーフティセンス(Toyota Safety Sense)
新型カローラ安全先進装備
- プリクラッシュセーフティ
差点右折時の対向直進車および右左折時の対向方向から横断してくる歩行者を検知する機能を追加 - 緊急時操舵支援機能
- レーントレーシングアシスト+レーンディパーチャーアラート
- レーダークルーズコントロール
- オートマチックハイビーム
- ロードサインアシスト
- 発信遅れ告知機能
- ドライバー異常時対応システム
- 緊急ブレーキシグナル
- パーキングサポートブレーキ(前後方静止物)
- ブラインドスポットモニター+安心降車アシスト
- プロアクティブドライビングアシスト
など
注目の新装備

新装備
- ドライブレコーダー機能
- ディスプレイオーディオPLUS10.5インチ
- 車内Wi-Fi
- ソフトウェアアップデート
- 12.3インチTFTカラーマルチインフォメーションディスプレイ
今後のスケジュール
事項 | 日程 |
先行予約 | 9月1日 |
発売 | 10月3日 |
顧客への本格的な情報解禁は、9月が予定されていて、順次先行予約での受注開始となる。
メーカー自身も生産できる台数が正確に見通せない状況で、前後する可能性がある。納期長期も懸念される。
最新の納期最新情報は、4ヶ月待ちとなっている。他車の納期が長いことから、注文が集中して受注を早期に停止する可能性もある。早い商談をお勧めする。
新型カローラ グレード展開と価格
新型カローラ3車種の車両本体価格は、おおよそ2万円から10万円ほど値上がりする。
カローラ1,990,000円~2,998,000円
カローラ ツーリング2,070,000円~3,048,000円
カローラ スポーツ2,200,000円~2,890,000円
原材料の価格高騰などを考慮すると仕方ないところ。むしろ今回の一部改良モデルは装備を充実化しているから、よく健闘した価格設定と評価できる。購入を検討しているなら、買い時が来たという判断でいいだろう。
オプションについて
メーカーオプション
次に、主要なメーカーオプションを見ていこう。
メーカーオプションとは?
メーカーオプションは、自動車製造工場で取り付けを行うため、納車後にあとから購入することは基本的にできない。
項目 | 金額(円) |
シートヒーター(運転席・助手席) | 27,500 |
ETC2.0ユニット | 16,500 |
エアクリーンモニター | 14,300 |
おくだけ充電 | 13,200 |
パーキングサポートブレーキ(前後方静止物+後方接近車両)&ブラインドスポットモニター[BSM]+安心降車アシスト[SEA] | 50,600 |
イルミネーテッドエントリーシステム フロントコンソールトレイ・フロントカップホルダーランプ(LED) | 59,400 |
アクセサリーコンセント(AC100V・1500W/センターコンソールボックス背面1個・ラゲージサイド左側1個/非常時給電システム付) | 44,000 |
LEDリヤフォグランプ | 11,000 |
寒冷地仕様 | 36,300 |
ブラインドスポットモニター+安心降車アシスト | 50,600 |
ルーフレール | 33,000 |
ディスプレイオーディオ(コネクティッドナビ対応)PLUS 10.5インチ+TV(6スピーカー) +ドライブレコーダー(前方)+バックガイドモニター(録画機能付き) | 121,000 |
ディスプレイオーディオ(コネクティッドナビ対応)PLUS 8インチ+TV(4スピーカー) | 169,400 |
スペアタイヤ(応急用 T125/70D17) | 14,300 |
ディーラーオプション
ディーラーオプションとは?
販売店で取り付けを行うオプションのこと。納車した後からも、取り付けを行うことができるため、迷うなら保留が鉄則だ。販売会社により、少し価格が異なるため参考に見て欲しい。
項目 | 金額(円) |
フロアマット | 20,900 |
サイドバイザー | 31,000 |
ドライブレコーダー | 65,100 |
ナンバーフレーム | 4,600 |
トヨタ新型カローラの見積もり総額は高いか?
カローラ HYBRID W×B 装備と見積もりチェック
W×B 主要装備一覧

W×B 主要装備
- 安全先進装備(トヨタセーフティセンス)
- 215/45R17タイヤ&17×7½Jアルミホイール(ダークグレーメタリック塗装/センターオーナメント付)
- Bi-Beam LEDヘッドランプ+LEDターンランプ+LEDクリアランスランプ&LEDデイライト
- スポーティシート[合成皮革+レザテック]
- 12.3インチTFTカラーメーター+マルチインフォメーションディスプレイ(メーター照度コントロール付)/メータークラスター(スモークシルバーメタリック)
- 8インチディスプレイオーディオ/センタークラスター(スモークシルバーメタリック)
- 本革巻きステアリングホイール
- プリクラッシュセーフティ(歩行者[昼夜]・自転車運転者[昼夜]・自動二輪車[昼]検知機能付衝突回避支援タイプ/ミリ波レーダー+単眼カメラ方式)
など
W×B(2WD・FF) 見積もり公開!!
現金での支払い総額は、3,335,200円
ガソリン車▶︎-35万円
項目金額 | 金額(10%税込み:円) |
HEV W×B | 2,800,000 |
プラチナホワイトパールマイカ | 33,000 |
シートヒーター(運転席・助手席) | 27,500 |
イルミネーテッドエントリーシステム フロントコンソールトレイ・フロントカップホルダーランプ(LED) | 59,400 |
パーキングサポートブレーキ(前後方静止物+後方接近車両)&ブラインドスポットモニター[BSM]+安心降車アシスト[SEA] | 50,600 |
ディスプレイオーディオ(コネクティッドナビ対応)Plus+TV(6スピーカー) +ドライブレコーダー(前方)+バックガイドモニター(録画機能付き) | 121,000 |
ETC2.0ユニット(VICS機能付) | 16,500 |
エアクリーンモニター | 14,300 |
フロアマット | 20,900 |
税金・諸費用 | 192,000 |
冬場にあると快適なシートヒーターを購入!快適性を向上するために、夜間照明のイルミネーテッドシステムを選択している。
安全機能を強化するパーキングサポートブレーキのセットオプションを選択。内容を考慮すると購入しておきたいオプションである。
画面を大きくするディスプレイオーディオPLUS。
ドライブレコーダーを選択している。
カローラツーリング HYBRID W×B 装備と見積もりチェック
W×B 主要装備一覧

W×B 主要装備
- 安全先進装備(トヨタセーフティセンス)
- 215/45R17タイヤ&17×7½Jアルミホイール(ダークグレーメタリック塗装/センターオーナメント付)
- Bi-Beam LEDヘッドランプ+LEDターンランプ+LEDクリアランスランプ&LEDデイライト
- スポーティシート[合成皮革+レザテック]
- 12.3インチTFTカラーメーター+マルチインフォメーションディスプレイ(メーター照度コントロール付)/メータークラスター(スモークシルバーメタリック)
- 8インチディスプレイオーディオ/センタークラスター(スモークシルバーメタリック)
- 本革巻きステアリングホイール
- プリクラッシュセーフティ(歩行者[昼夜]・自転車運転者[昼夜]・自動二輪車[昼]検知機能付衝突回避支援タイプ/ミリ波レーダー+単眼カメラ方式)
など
W×B (2WD・FF) 見積もり公開!!
現金での支払い総額は、3,418,200円
ガソリン車▶︎–35万円
項目金額 | 金額(10%税込み:円) |
HEV W×B | 2,850,000 |
プラチナホワイトパールマイカ | 33,000 |
ルーフレール | 33,000 |
シートヒーター(運転席・助手席) | 27,500 |
イルミネーテッドエントリーシステム フロントコンソールトレイ・フロントカップホルダーランプ(LED) | 59,400 |
パーキングサポートブレーキ(前後方静止物+後方接近車両)&ブラインドスポットモニター[BSM]+安心降車アシスト[SEA] | 50,600 |
ディスプレイオーディオ(コネクティッドナビ対応)Plus+TV(6スピーカー) +ドライブレコーダー(前方)+バックガイドモニター(録画機能付き) | 121,000 |
ETC2.0ユニット(VICS機能付) | 16,500 |
エアクリーンモニター | 14,300 |
フロアマット | 20,900 |
税金・諸費用 | 192,000 |
こちらの見積もりでも快適性、安全性能を向上するために、メーカーオプションを選択している。
カローラスポーツ HYBRID G“Z” 装備と見積もりチェック
G“Z” 主要装備一覧

G“Z” 主要装備
- 安全先進装備(トヨタセーフティセンス)
- 225/40R18タイヤ&18×8Jアルミホイール(切削光輝+ダークグレーメタリック塗装/センターオーナメント付)
- Bi-Beam LEDヘッドランプ+LEDターンランプ+LEDクリアランスランプ&LEDデイライト
- スポーツシート[ファブリック]
- 12.3インチTFTカラーメーター+マルチインフォメーションディスプレイ(メーター照度コントロール付)/メータークラスター(サテンメッキ調)
- 8インチディスプレイオーディオ/センタークラスター(サテンメッキ調)
- 本革巻きステアリングホイール
- プリクラッシュセーフティ(歩行者[昼夜]・自転車運転者[昼夜]・自動二輪車[昼]検知機能付衝突回避支援タイプ/ミリ波レーダー+単眼カメラ方式)
など
G“Z” (2WD・FF) 見積もり公開!!
現金での支払い総額は、3,436,200円
ガソリン車▶︎-35万円
項目金額 | 金額(10%税込み:円) |
HEV G“Z” | 2,890,000 |
プラチナホワイトパールマイカ | 33,000 |
イルミネーテッドエントリーシステム フロントコンソールトレイ・フロントカップホルダーランプ(LED) | 59,400 |
パーキングサポートブレーキ(前後方静止物+後方接近車両)&ブラインドスポットモニター[BSM]+安心降車アシスト[SEA] | 50,600 |
ディスプレイオーディオ(コネクティッドナビ対応)Plus+TV(6スピーカー) +ドライブレコーダー(前方)+バックガイドモニター(録画機能付き) | 121,000 |
ETC2.0ユニット(VICS機能付) | 16,500 |
ナノイーX | 11,000 |
フロアマット | 20,900 |
税金・諸費用 | 192,000 |
こちらの見積もりでも快適性、安全性能を向上するために、メーカーオプションを選択している。
カローラスポーツは、ウレタンステアリングになるため、メーカーオプションで本革巻きを購入している。
新型カローラ注意点とは?
注意
- パノラミックビューモニター非採用
- 注文は早い方がいい
- ハイブリッドは納期が遅い傾向にある
- カローラスポーツは全幅が大きい
- カローラスポーツは装備が少し違う
カローラの限界値引きは?
トヨタ販売店は、新型カローラの販売に注力している。他のSUV系が大人気で納期が長期化しており、比較的納期が落ち着いているカローラを販売して早期に納車の実績としたい思惑がある。
思っていたよりも値引きが出た!という報告を受けている。15万円〜25万円が値引きの相場と販売店から回答を得た。
お得意様やディーラーオプションを多く購入したお客さんには、車両本体価格と付属品価格からで値引き35万円を出した一例があるようだ。ただ、これが限界の値引き金額になるとのことだ。
動画でさらに詳しくチェック!
愛車が何円か?日頃から確認を。45秒です!