トヨタ自動車は、2022年11月29日に一部改良を実施して、GRSPORTをグレードとして新設定した。
見積もりが頂戴できるようになりましたので、実際に購入を検討している立場として、詳しく解説していきます。
予想通り、価格の方は値上がり。装備内容、オプションやグレード選択を賢く行う必要性があります。一方、走行性能向上や質感向上など朗報もありますので必見ですよ。
見どころとしては、「見積書解説、装備解説、グレード違い、ヤリスとの比較、おすすめグレード、ボディカラー、値引き情報」をご用意しています。
私は、消費者有利な自動車市場を目指すYUSA。ブロガーではなく、車のレビューをしている車You Tuber。実際に車へ触れて紹介する点を重視しています。
トヨタ新型アクアについて

では初めにフルモデルチェンジを実施した、新型アクアの進化や車両概要について簡単に把握をしておきましょう。
AQUA パワートレイン

アクアに搭載するパワートレインはヤリスと同じTHSIIハイブリッドシステムを採用し、先代から小型化、高効率化、高出力化を実現。パワーなどは下記の通りで、基本的にヤリスと同じですが、新型アクアの方がリアモーターの出力が1.1ps向上しています。
種類・シリンダー数 | 直列3気筒 |
総排気量 | 1.490L |
使用燃料 | レギュラーガソリン |
最高出力 | 67kW(91PS)/5500rpm |
最大トルク | 120N・m(12.2kgf・m)/3800〜4800rpm |
フロントモーター出力 | 80(ps)/14.4(Kgf・m) |
リアモーター出力 | 6.4(ps)/5.3(Kgf・m) |
新開発バイポーラニッケル水素電池

新型アクアは「バイポーラニッケル水素電池」を世界初採用し、ヤリスで搭載していた「リチウムイオン電池」よりエネルギーロスの低減を図り、バッテリーの大容量化や高速充放電を実現。ヤリスではEV走行を約30kmまで可能にしていましたが、新型アクアは約40kmまで拡大。これらの恩恵により、新型アクアの燃費は最大「2WD 35.8km/L」(B)となり、先代から約6km/Lも改善されます。
これは、ヤリスHVより約2km/L燃費が悪いものの、昨年発売されたホンダフィットや日産ノートよりは、約6km/L高い燃費性能を持ちます。圧倒的な燃費性能は、さすがの一言!さらに、新型アクアは三つの走行モードを備え「NOMAL」では弱い回生ブレーキに留め違和感の少ない走りを維持し、「POWER+」では強力な回生ブレーキを発生させます。これにより、アクセルだけのワンペダル操作で速度調整が可能になり、踏み替え操作の軽減が期待できます。
AQUA 車両サイズ

新型アクアの車両サイズは、下記の通りとなります。
新型アクア Z | 車両概要 |
全長×全幅×全高 | 4050×1695×1485mm |
ホイールベース | 2600mm |
最小回転半径 | 5.2m |
車両重量 | 1130kg |
新型になってもコンパクトな車両サイズは維持しており、全高だけ約30mm拡大されます。思ったより、ヤリスとの差別化は小さめですね。
しかし、レイアウトの最適化によりホイールベースを先代から約50mm拡大し、足元空間を拡大。これに伴い、乗り心地などの走行性能も向上が期待できます。プラットフォームは、ヤリスと同じ「TNGA GA-B」を採用。ボディ剛性や軽量化などを実施させ、初の4WD車を設定します。ヤリスでは、ハンドリング剛性など高い評価を受けていますので、新型アクアの走行性能向上は大きく期待できますね。
AQUA 進化のポイント
新型アクアの進化のポイントは、下記の通り。
- 空力アンダーパーツに吸音材使用
- AC100Vアクセサリーコンセント標準装備
- ワイパー50mm拡大し、視界を確保
- トヨタチームメイト シフト操作の自動化
- ブラインドスポットモニター停車時 ブザーと点滅
- t-connnectナビキット TV 見れるようになる
詳しくは、YouTubeをご覧ください!
AQUA 今後のスケジュール
事項 | 日程 |
公式発売日 | 7月19日 |
納車開始 | 7月下旬〜 |
納期 | 数ヶ月 |
値引き | 5万円〜20万円 |
販売直後は、「G,Z」を中心に注文の殺到が想定されます。
現在、半導体不足の影響が酷く、納期が長くなる事態が懸念されます。購入検討中の方は、納車を希望する時期の7ヶ月以上前から商談することをお勧めします。ただ、慌てて購入すると後悔するので、有益な情報で理解してから商談をしましょう。
値引きは、強気にセールスが展開されていて、非常に厳しい状況。大切に乗ってきた愛車を丁寧に戦略的に売却して、一万円でも多くの資金を獲得することが必要。断ることもできるので、一度買取査定を依頼して大切な愛車の価値確認をすることが大切ですね。
アクア 価格とグレード展開
アクアは、下記の通り4つのグレード展開。
アクア 1.5L+モーター | 車両価格(2WD) |
B 営業車タイプ | 1,997,000円 |
X | 2,107,000円 |
G | 2,230,000円 |
Z | 2,400,000円 |
GR SPORT | 2,595,000円 |
2022年11月29日に一部改良が実施。車両本体価格を更新。見積もりの総額は若干前後します。
スタート価格は198万円ですが、「B」はビジネス使用を想定した営業車両タイプになりますので、実質209万円がスタート価格になります。ヤリスシリーズとの棲み分けのため先代から装備の充実化を実施し、上位グレードは先代から約29万円の値上がりです。先代アクアからの買い替えユーザーにとっては、厳しいのが本音ですね。ユーザー側も「オプション内容の必要性を吟味する」、「車を高く売って購入資金を作る」、「頭金不要なKINTOを利用する」などの対策で節約をしていきましょう。
ライバルの日産ノートやホンダフィットと比べれば、約30万円程度も価格は安いです。電動パーキング採用を見送った恩恵は、ライバルより安い価格設定で出ています!!上位グレードでも240万円の価格は、本当にありがたい。
