三菱自動車は、SUV『アウトランダー』のプラグインハイブリッドEV(PHEV)をフルモデルチェンジし、12月16日(木)から販売を開始する。車両本体価格は、4,621,100円~5,320,700円。既に先行予約は、10月28日から開始している。
今回は「大きく進化する装備、見積もり、オプション、補助金、内装外装、注意点9つ、値引き、おすすめグレード」などを徹底的に紹介する。
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三菱自動車 新型アウトランダーPHEVとは?

新型『アウトランダー』PHEVモデルは、三菱の電動化技術と四輪制御技術を集め、新世代プラットフォームRISEや先進技術を活用したフラッグシップモデル。「威風堂堂」をコンセプトに、ボディやシャシー、パワートレインなどすべてを刷新し、魅力を大幅に向上している。
新型アウトランダーのエクステリアは力強さを重視

エクステリアは、「DYNAMIC SHIELD(ダイナミック・シールド)」を新世代化させ、存在感のあるフロントデザインを採用。サイドには、20インチの大径ホイール、筋肉質なサイドパネルを採用し、力強く軽快な走りを表現。

さらにリヤは、ボディの左右両端まで広がるテールランプを採用し、ワイドで安定感のあるスタイリングが特徴。

新型アウトランダー2.4L PHEV | カラー一覧 |
ボディカラー (左から順に) | ホワイトダイヤモンド×ブラックマイカ<132,000円> ブラックダイヤモンド×ディープブロンズメタリック<132,000円> ホワイトダイヤモンド<77,000円> レッドダイヤモンド<77,000円> ブラックダイヤモンド コズミックブルーマイカ ディープブロンズメタリック スターリングシルバーメタリック チタニウムグレーメタリック ブラックマイカ |
ボディカラーは、新たに追加するブラックダイヤモンドを筆頭に全10色の設定。

力強く先進的で上質なインテリアは水平基調を描く

内装は、「HORIZONTAL AXIS(ホリゾンタル・アクシス)」を進化させ、力強さと開放感を表現し、フロアコンソールは幅広で高級感を持つ。また、質感の高いソフトパッドやステッチを随所に採用し上質感を重視。

さらに、モニターやメーターは視認性、セレクター、ダイヤル、スイッチ類は操作時の節度感にこだわった「MITSUBISHI TOUCH(三菱タッチ)」のコンセプトに基づいてデザインし、視覚だけでなく触覚にも訴える上質さを持つ。

三菱新型アウトランダーPHEV パワートレイン
新型アウトランダーに搭載するパワートレインは、下記の通り。
新型アウトランダー2.4L PHEV |
エンジン:2.4L 直列4気筒 最高出力:98kW/5000rpm 最大トルク:195Nm/4300rpm 燃料タンク容量:56L 使用燃料:レギュラーガソリン 駆動方式:4WD フロントモーター出力:85kW リアモーター出力:100kW バッテリー総電力:20kWh 燃費WLTC:16.2km/L,16.6km/L(Mのみ) 充電機能:普通充電+急速充電 充電電力使用時走行距離:85km EV+HEV航続距離:1000km以上 |
ハイブリッド走行の燃費は、RAV4PHVより6km/L悪い(RAV4PHV 22.2km/L)。それでも、急速充電に対応し、スーパーなど買い物中に多くの継ぎ足し充電が可能だ。RAV4PHVと悩んでいるなら、比較記事もご覧いただくのがいいだろう。
新PHEVは87kmもEV走行できる

新型アウトランダーは、駆動用バッテリーの出力を約40%高め、極力エンジンを始動せずにEV走行の維持が可能。また、駆動用バッテリーは、総電力量を20kWhと大容量化し、EV走行距離87km(WLTCモード)と十分なEV航続距離を確保。また、ガソリンタンク容量を増大し、総合航続可能距離も大幅に拡大している。
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あらゆる路面で快適な走りを確保する

さらに、前後の駆動用モーターを搭載するツインモーター4WDをベースとした車両運動統合制御システムS-AWCに、新たに後輪側にもブレーキAYC機能を追加。これにより、前後輪の駆動力を路面状態や運転状況に応じて最適に配分し、トルクベクタリングで全てのタイヤ能力を最大限に引き出すことが可能だ。
ドライブモードは、先代の4つから7つへ拡大され内容は、下記の通り。
- NORMAL(ノーマル)
- 乾燥舗装路でキビキビと加速するアクセルレスポンスと高い旋回性を発揮するTARMAC(ターマック)
- 未舗装路や濡れた舗装路での操縦性と走破性をバランスさせたGRAVEL(グラベル)
- 雪道などの滑りやすい路面で車両挙動を安定させるSNOW (スノー)
- 泥濘路や深雪路で車速に応じてタイヤのスリップ率を最適化することで高い走破性を実現し、スタック時に優れた脱出性を発揮するMUD(マッド)
- 力強い加速が必要な場合のPOWER(パワー)
- 環境に優しく経済的なECO(エコ)


そして、イノベーティブペダルオペレーションモードを新採用し、いわゆるワンペダル操作が可能に。ペダルを踏み込めば加速し戻せば減速し、疲労軽減に寄与する。

三菱新型アウトランダーPHEV 車両サイズ

新型アウトランダーの車両サイズは下記の通り。グレード間で若干の違いがある。
新型アウトランダー2021 全長×全幅×全高 | 4710×1860×1745mm Mのみ全高1740mm |
先代アウトランダー 全長×全幅×全高 | 4695×1810×1710mm |
ホイールベース | 2705mm |
最小回転半径 | 5.5m |
車両重量 | M 5人乗り 2010kg G 5人乗り 2050kg G 7人乗り 2090kg P 7人乗り 2110kg |
先代から全長15mm、全幅50mm、全高35mmも拡大する。日本サイズから国際規格への拡大を実施した影響だ。特に全幅は、50mmも拡大しパレット駐車場に非対応となるため、注意が必要だ。
小さな車を必要とする場合は、弟分エクリプスクロスを購入して欲しいというのが三菱の思惑だろう。サイズを拡大し、迫力のあるエクステリアを持つことができたから、許容すべきか。

MITSUBISHI MOTORS OUTLANDER PHEV 車両本体価格
三菱自動車新型アウトランダーPHEVの価格は、下記の通り。
新型アウトランダー2.4L PHEV | 乗車定員 | 4WD |
M | 5人 | 4,621,100円 |
G | 5人 | 4,904,900円 |
G | 7人 | 4,996,200円 |
P | 7人 | 5,320,700円 |
グレード間の価格差は、下記の通りとなる。
- M→G5人乗り 283,800円の価格差
- G5人乗り→G7人乗り 91,300円の価格差
- G7人乗り→P7人乗り 324,500円の価格差
弟分のエクリプスクロスPHEVは、3,848,900円~4,477,000円の価格帯で、新型アウトランダーPHEVの方が約100万円高い。ただ、内装外装の質感、走行性能を考慮すると、アウトランダーPHEVがお勧めだ。

見積もりを含めて装備される内容をこの後で詳しく見ていきましょう。
新型アウトランダーはクリーンエネルギー補助金が50万円貰える!
下記は、新型アウトランダーを購入した場合に受けることができる補助金だ。
新型アウトランダー2.4L PHEV | 令和3年度クリーンエネルギー自動車導入事業費補助金(経済産業省) |
M | 201,000円 |
G,P | 191,000円 |
しかし、上記の通り補助金の支給が予定されていたが、次の通り変更予定と経済産業省が発表した。
新型アウトランダー2.4L PHEV | 令和3年度クリーンエネルギー自動車導入事業費補助金(経済産業省) |
M | 500,000円 |
G,P | 500,000円 |
2021年11月26日以降に登録された新車が対象となる。30万円も増額となり、朗報になってよかった。
詳細については、別の記事でまとめている。
車両登録後に申請を行うと補助金が指定口座に振り込まれる魅力的な制度だが、下記の注意点は頭に入れておきたい。
注意
- 政策方針や予算都合による変わる可能性がある
- 4年未満で短期売却した場合は返金義務がある
三菱 アウトランダーPHEV 今後のスケジュールと納期最新情報
事項 | 日程 |
発売 | 12月16日 |
納期 | 3ヶ月〜5ヶ月 |
三菱の他の車では部品調達不足により納期が長期化しているため、納車時期には注意が必要だ。人気を集めて長期化する可能性も十分にある。

それでは、次のページでグレード毎の装備、見積もりなどを確認していきましょう。