今回は、レクサスが4月20日に世界初公開した「RZ」と、日産が2020年7月15日に世界初公開した「アリア」を徹底比較する。
見所は、「価格や装備、内装外装、燃費性能、電気自動車(EV)としての性能、車両サイズ、補助金」などを用意している。
日本の自動車メーカー!日産とレクサスのEV対決!!RZとアリアを徹底比較!

①アリアとRZ 価格を比較

2020年7月に世界初公開された日産アリア。
こちらは、65kWh、90kWhのバッテリー容量を販売。
価格の方は、539万円〜790,02万円で、グレード別の価格は下記の通り。
日産アリア | 2WD | 4WD (e-4ORCE limited) |
B6(66kWh) | 5,390,000円 | 7,200,600円 |
B9(91kWh) | 7,400,800円 | 7,900,200円 |

これに対して、2022年4月に世界初公開されたRZ。
発売は、2022年冬以降を予定。2022年4月現在において、グレード詳細や価格は、未定となる。
予想の価格は、700万円〜900万円となる。
②アリアとRZ 補助金を比較
令和4年は85万円!!
令和4年度予算の経済産業省「クリーンエネルギー自動車導入促進補助金(CEV)」にて、電気自動車に補助金が支給される。レクサスRZに関しては、今後補助金が確定され、公表される流れとなるが、85万円が見込まれる。
対象車概要(クリーンエネルギー自動車補助金補正予算案) | 補助金 |
日産アリア | 85万円 |
レクサスRZ | 85万円 |
自動車税(大半の自治体) | 免税 |
この他、各自治体は、自動車税の免税、補助金などを用意し、普及を後押しする(東京都、愛知県、大阪府など)。Googleで「都道府県名 EV 自動車税」と検索すると、確認することができる。
高度な安全運転支援技術を備える補助金も対象になるかもしれない??
さらに、令和4年度からは、「特に高度な安全支援技術を備えた車両」を対象として、補助金が増額される(追加補助)。
追加補助対象 | 対象条件・車両内容 |
対象車両 | 電気自動車、プラグインハイブリッド車、燃料電池 |
① | 高精度な位置特定技術 |
② | OTAによって運転自動化システムの安全性確保に資するアップデートができる機能 |
③ | 路車間・車車間通信機能などを備えている |
①②を備えた車両については7万円、機能①~③全てを備えた車両は10万円が追加補助される。
4月20日現在においては、対象車両の詳細を「今後発表予定」と経済産業省はしている。このため断言できないが、レクサスRZと日産アリアでは、高度運転支援を搭載するグレードの車両において、対象となる可能性が高い。
この場合、経済産業省からの補助金は、95万円となる(今後確定情報を発信予定)。
→4月28日 日産アリアは、10万円の増額対象となることが公表された。詳しくは、下記の記事を見てほしい。

さらに詳しく
③アリアとRZ 装備を比較

比較表の見方について
◯設定あり、✕設定なし
※グレード別装備が非公開のため、◯と×で判定
YUSALOVESCAR | (標準装備 有◯OP△無✕) | |
2022.04調査 | アリアB9 e-4ORCE limited | RZ |
アダプティブライトシステム | ◯ | ◯ |
ステアリングヒーター | ◯ | ◯ |
パドルシフト | × | ◯ |
ヘッドアップディスプレイ | ◯ | ◯ |
デジタルミラー | ◯ | ◯ |
夜間インテリアイルミ | ◯ | ◯ |
本革シート | ◯ナッパレザー | ×スエード |
ワイヤレス充電 | ◯ | ◯ |
前席シートヒーター&ベンチレーション | ◯ | ◯ |
シート位置メモリー機能 | ◯ | ◯ |
ステアバイワイヤ&異形ステアリング | × | ◯ |
パノラマルーフ | ◯ | ◯ |
3ゾーンエアコン | × | ◯ |
後席シートヒーター | ◯ | ◯ |
後席USB2個 | ◯ | ◯ |
AC100V/1500W | ◯ | ◯ |
センターディスプレイ | 12.3インチ | 14インチ |
パワーバックドア (ハンズフリー) | ◯ | ◯ |
電動パーキングブレーキ | ◯ | ◯ |
HOLDモード | ◯ | ◯ |
全車速対応クルーズコントロール | ◯ | ◯ |
停止保持機能 | ◯ | ◯ |
360度カメラ | ◯ | ◯ |
高度運転支援 | 自動運転レベル2 | 自動運転レベル2 |
OTAアップデート | ◯ | ◯ |
自動駐車支援 | ◯ | ◯ |
急速充電 | ◯ | ◯ |
もっと詳しく
- アリアは、日産の電動車にてパドルシフトを非採用とする考え方に準じる。他、装備設定は、充実しているが、3ゾーンエアコンを非採用とし、後席の温度を独立で調整できないのは、残念なところ。
- RZも装備は、充実している。ただ、インテリアにおいてレクサスは、「SDGsやサステナブルなモビリティを中心に考え、素材や装飾によるラグジュアリーな演出に頼らない、感性に響く空間づくり」を追求しており、本革素材の採用を大部分で見送り、スエード素材を採用する。質感面では、心配な部分だ。
④⑤アリアとRZ 内装外装を比較

ぜひ、ご覧ください!
内装外装に関しては、驚べき比較の結果となっている。日産アリアの方が価格が安いのに、高級感がかなり優れているのだ。ぜひ、動画で、ご覧いただきたい。
レクサスRZは、新しい車の造形を感じるデザインが多く確認できる比較の内容となっている。
⑥アリアとRZ パワートレインを比較!EV航続距離は??

アリアとRZのパワートレインは、下記の通り。
2021.12調査 | アリアB6(66kWh) | B9(91kWh) | RZ |
フロントモーター出力/トルク | 160kW/300Nm | 178kW/300Nm | 150kW/Nm |
リヤモーター出力/トルク | 90kW/260Nm | 112kW/300Nm | 80kW/Nm |
充電機能 | 普通充電+急速充電 | 普通充電+急速充電 | 普通充電+急速充電 |
EV航続距離(WLTC) | 450km(2WD) 430km(4WD) | 610km(4WD) 580km(2WD) | 450km(4WD開発目標値) |
電池容量 | 66kWh | 91kWh | 71.4kWh |
4WD駆動システム | e-4ORCE | e-4ORCE | DIRECT4 |
アリアは、エントリーグレードB6でも、出力がRZより10kW大きい。「B6(66kWh)」は、5,390,000円から販売される。
RZは、アリアと比べるとスペックが控えめで、出力、EV航続距離、電池容量に、尖る長所はない。700万円を超える車両本体価格が予想される。
これらスペック、内装外装の質感から、日産アリアは、コストパーフォーマンスの高い一台と言える。
レクサスRZは、ブランド料金が乗った一台と言える。ブランド力、販売店のサービスに価値を感じるならいいだろう。
安い方がいいなら、日産アリアか、bZ4Xの選択をすべきだ。
⑦アリアとRZ 車両サイズを比較

アリアとRZのサイズや広さは、下記の通り。
2021.12調査 | アリア | RZ |
全長×全幅×全高 | 4595×1850×1655mm | 4800×1895×1635mm |
室内長×室内幅×室内高 | 2075×1540×1210mm | mm |
ホイールベース | 2775mm | 2850mm |
最小回転半径 | 5.5m | m |
最低地上高 | 200mm | mm |
アリアの方が全高25mm大きく、RZの方が全長205mm大きく、全幅45mm大きく、ホイールベース75mm大きい。
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