LEXUSは、上海モーターショーで、新型「LM」を初公開しました。2023年秋頃に日本で発売される予定です。LEXUSは、1989年の創業以来、イノベーションの精神を貫き、お客様に新たな技術や価値を提供することに挑戦し続けている。
初代LMは、2020年に販売を開始し、4座/7座仕様をご提供し、主に中国やアジア地域でのショーファードリブンMPVの需要に答えてきた。
新型LMは、ラグジュアリーマーケットにおけるお客様の価値観の変化をうけ、車名が意味する「ラグジュアリームーバー」としての価値や存在意義を見直し、全面的にリニューアルされました。すべての乗員が自然な体勢で快適に過ごせるよう、乗り味と居住空間を大幅に改善。ドライバーは素直で正確な操縦性などにより運転の楽しさを実感でき、乗員はノイズや不快な振動を気にせず、車内での時間をゆったりと過ごすことができる。

エクステリアデザインは、機能的な本質と動的性能を兼ね備え、LEXUSのデザインランゲージに沿った気品のある存在感と空力性能を考慮したもので、インテリアデザインは、前席周りは運転に集中できる機能性と上質感を兼ね備え、後席は広くて快適なシートやトリム、そしてあらゆる時間の過ごし方に対応できる装備を用意しています。
すべての乗員が快適に過ごせるよう、フラッグシップMPVにふさわしい乗り心地を目指し、スライドドア開口面積が広く剛性確保が難しいMPVのボディ骨格強化の為に、次世代LEXUSが一貫して取り組んでいる「素性の刷新」を新型LMでも実践、ラジエターサポートブレース/ロッカーストレート構造/リヤ床下ブレース/クォーターピラー部リインフォースメント設定などにより、従来型比で約1.5倍のボディねじり剛性を確保。アッパーボディやフロアに採用した構造用接着剤も振動の軽減に効果を発揮しています。

- シート開発では、どこに座っても心身共に自然体でいられるよう乗員の身体の動きを徹底的に分析し、特に頭部の揺れの軽減と視線の安定化を図り、フロントシートは座面の面圧分布を最適化し、旋回時のGの大小にかかわらず身体をホールド。疲労を軽減する座り心地と、クルマとの対話に集中できる環境を追求。2列目シートでは、特性の異なる2種類の衝撃吸収材を使用することで、停車時から走行時まで乗員を優しく包み込みながら支える構造とし、3列目シートは大人でもゆったりと座れるよう、シートバックとクッションに厚みを持たせています。
- リニアソレノイド式アクチュエーターと周波数感応バルブを併用した「周波数感応バルブ付きAVS」をLEXUS初採用。低周波から高周波までの幅広い領域できめ細かく減衰し振動を軽減し、速度を問わず常に上質な乗り心地を提供。
- 後席の快適性を重視したドライブモードセレクト「Rear Comfort」モードをLEXUS初採用。AVSの減衰力特性は後席の乗り心地を優先しつつ、アクセルやブレーキを統合制御することで加減速時の姿勢変化がより少なくなるセッティングとしている。

新型LMでは「心地よく感じる自然な静けさ」という“静粛感”にこだわり、ノイズの周波数帯域と発生部位などを解析し、発生するノイズ(源音)を小さくする/車内への侵入を防ぐ(遮音)/車内のノイズを下げる(吸音)の3ステップで取り組んだ。源音の低減では主にロードノイズと風切り音に着目。ロードノイズはタイヤ周辺、風切り音はボンネットやピラー周りに重点的に対策を施すことに加え、アコースティックガラスの採用も、高周波の風切り音の低減に寄与。音や振動の発生源のひとつであるエンジン、振動の伝達増幅の原因となるマウント系などは徹底したチューニングを実施。その他にも、吸音材/遮音材/制振材を、分量や厚みをチューニングしそれぞれの部位に最適に配置することで、車室内騒音の大幅な低減を図っています。

次世代LEXUSデザインの目指す「機能的本質や動的性能に根差したプロポーションと独自性の追求」をMPVパッケージにおいて表現。
- 乗員スペースを最大限に確保した前後方向に抜けの良い開放的なキャビンと、走りの良さ・乗り心地を想起させる前後タイヤの存在感を強調した造形を融合させることで、躍動感がありながら上品で伸びやかなLM独自のフォルムを実現。
- フロントデザインでは、LEXUSのアイデンティティであるスピンドルボディを更に進化させ、押し出しの強いスピンドル形状をグリルに外板色を採用することでボディと一体でシームレスに表現。周辺部品との境界の段差を減らし、ボディとより融合した構成とすることで、空力性能や冷却性能、操安性にも寄与しています。

お客様が素に戻れる時間を提供すべく、人間中心の考え方に基づいた精緻なつくり込みを行い、室内高のあるパッケージを生かしながら、広く心地よい空間を水平・垂直を基調としたシームレスなデザインテーマで表現し、リビングのようにくつろげる世界観を追求。





































- フロント席では、モダンで広がりのある空間の中にLEXUSのコックピット思想「Tazuna Concept」を採用、シンプルなインパネとコンソールにより運転に集中できる環境を実現。
- 6/7座仕様では開放感・見晴らしに配慮しながら、前後左右に広がりのあるトリムやオーバーヘッドコンソールを配し、多人数乗車でのパーソナル感を追求。
- パーソナル感とプライバシー性を高めた4座仕様では、リヤ席前方に48インチ大型ワイドディスプレイを備えたパーティションを配置。見晴らしを考慮した昇降ガラスと乗降性に配慮したアシストグリップを統合しました。スピーカーや冷蔵庫、収納などの各機能は加飾と融合させつつ内装部品間の段差も極限まで低減。サイドウィンドウのグラフィックもシンプルな長方形とするなど、インテリアのあらゆる構成要素から乗員にとっての視覚的ノイズを減らし、お客様がリラックスできる空間を追求。また、座った瞬間に心身を解放させるような心地よさを目指した、体をゆったり包む大型独立シートを採用する。
- インテリアカラーにおいては、ソリスホワイトでは周辺部にカッパー色のアクセントを加え、ブラックにはグレートーンを随所に配するなど、グラデージョンをつけた現代的な柄の長方形ドアトリムなどと共に、新しい高級表現を目指したモダンプレミアムな世界観を表現しました。
車内での過ごし方はさまざまで、近年ではその用途もより多様化しています。新型LMは、自宅のリビングルームのようにくつろげる空間や、ビジネスシーンにも対応できる空間など、お客様の多彩なニーズに応えつつ、自然体でいられる室内環境づくりに力点を置いた開発を行ってきた。
例えば、間接照明を採用することで、車内の造形や素材の美しさを際立たせるだけでなく、リラックスできる空間を演出する。イルミネーションは14色のテーマカラーとお好みに合わせて選べる50色のカスタムカラーの計64色を用意。それぞれに癒やしやリラックスなどのテーマがあり、乗員の好みの色調を選択することが可能である。
リヤマルチオペレーションパネルは脱着可能なタッチ式コントローラーで、リヤクライメートコンシェルジュ/シート/オーディオ/照明など後席の各種機能を操作することができます。2列目シートのコンソールアームレストに2個装備し、左右の乗員がそれぞれの好みの設定ができるよう配慮しました。
エアコン/シートポジション/サンシェード/照明などを統合制御するLEXUS初採用の「リヤクライメートコンシェルジュ」は、乗員に最適な車内環境の実現をサポート。4種類のプリセットモードに加え、乗員の好みに応じてカスタマイズできるモードも用意し、より快適な空間を提供します。
新型LMは3列シートの6/7人乗りに加え、ショーファードリブンMPVとしての用途を想定した4人乗り仕様をラインアップ。
前席と後席の間にはパーティションを設置。上部には昇降式スモークガラスを備えプライバシーと開放感を両立させています。さらに48インチの大型ワイドディスプレイも用意。オンラインによるビジネスミーティングやエンターテイメントなど多様なシーンに合わせた使い方が可能で、ディスプレイ下部には冷蔵庫や収納スペースを設けました。
後席には専用の独立シートを装備。オットマンの伸縮量を従来型より延長しつつ、パーティションとの距離を保つことで余裕のあるスペースを確保。また、LEXUSとしては初めて、アームレストとオットマンにもシートヒーターを採用。パーティションの上部中央には、乗員と周辺温度を検知する後席専用の「温熱感IRマトリクスセンサー」を設定。乗員の顔、胸、大腿、下腿の体の部位を4つに分け温熱感(温かさ/冷たさ)を推定することでエアコンやシートヒーターなどを一括コントロールし、車内を常に快適な温度に保ちます。アームレスト内に収まる格納式テーブルはタブレット端末やノートPCを操作できる十分なサイズとし、質感の向上や滑り止め/傷つき防止の機能性を持たせた表皮巻きの天板としています。
静粛感にこだわったLMでは、外部からの音を完全にシャットアウトするのではなく、音の適度な反射により空間の広がりを感じさせる工夫を施しました。具体的には、ルーフヘッドライニングの積層構成を見直しあえて非吸音化することにより、心地よい静粛性を実現しています。

LEXUSはモビリティ社会の究極の願い「交通事故死傷者ゼロ」を掲げ、安全技術開発を進めています。世界トップレベルの先進安全技術をより早く開発し、より多くのクルマに普及させていくことが重要という考えのもと、RXに続いて、新型LMにもLexus Safety System +を採用。運転状況に応じて、適切な操作サポートを行うプロアクティブドライビングアシストや、ドライバーモニターとの連携によるドライバーの運転状況に応じた最適制御など、お客様の安全・安心なドライブに一層貢献。
- プリクラッシュセーフティ[PCS] : ミリ波レーダーと単眼カメラを組み合わせたセンサーを採用し、高い認識性能と信頼性を確保することで、Pre-Collision警報、Pre-Collisionブレーキアシスト、Pre-Collisionブレーキの作動対象を拡大
- レーダークルーズコントロール(全車速追従機能付) : ドライバーモニターの注意喚起機能が有効にされている時、ドライバーに注意喚起を行うとともに、通常運行時における安全マージン確保に寄与する支援制御を行い、ドライバーが正常状態に復帰したときに、安心して運転を再開できる。
- レーンディパーチャーアラート[LDA] : ドライバーの脇見運転等をシステムが検知した場合、通常より早いタイミングで警報や車線逸脱抑制を作動。
- ドライバー異常時対応システム : レーントレーシングアシスト[LTA]制御中に、ドライバーの運転姿勢が大きく崩れた場合等に、システムはドライバーの運転継続が困難と判断し、ハザードランプの点滅など周囲に警告を行いながら緩やかに減速。車線内に停車します。また、停車後にドア解錠やヘルプネット自動接続による救命要請も行い、早期のドライバー救命・救護に寄与します。
- プロアクティブドライビングアシスト[PDA] : 「歩行者の横断」「飛び出してくるかもしれない」など、運転の状況に応じたリスクの先読みを行い、歩行者や自転車、駐車車両に近づきすぎないようステアリング・ブレーキ操作をサポート。先行車との車間距離が近いときや、前方カーブに対して自車の速度が速い状況では、緩やかに減速支援します。さらに、信号交差点への接近を検出した時には、ウインカー操作に応じてあらかじめ減速を支援し、右左折時の操作余裕確保に貢献。車線内を走行時には常時ステアリングをアシスト。幅広い運転状況に応じた適切な操作サポートを通じて、お客様の安全安心な運転を支援します。
高度運転支援技術「Lexus Teammate」の機能「アドバンストドライブ(渋滞時支援)」と、「アドバンストパーク(リモート機能付)」を採用しました。
フロントドアにイージークローザーを組み合わせた「eラッチシステム」をレクサス初採用。ドアを閉める際の使い勝手の向上と静かでスムーズな操作性を実現しました。そして、後方からの自転車を含む接近車両を検知し、通知を行うとともにとドア開放をキャンセルする機能を搭載した、安心降車アシスト(ドアオープン制御付)[SEA]をフロントドア、スライドドアの両方に採用しています。
新型アルファードとともに、しばらくミニバンの話題として注目をあつめる一台がでた。
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