トヨタから、2020年8月31日より発売された「ヤリスクロス」。
ヤリスシリーズならではの『軽快な走り』『先進の安全・安心技術』『低燃費』受け継ぎつつ、『街乗りのSUVとして必要なものは何か』『必要なものを必要なだけ』というコンセプトをもとに、都市型コンパクトSUVとして、男性だけではなく女性にも人気の車種である
。ここでは、そんな「ヤリスクロス」の人気の理由の一つでもある荷室について詳しくみていく。
後席使用時の荷室サイズは?容量は?

この状態から後席を倒すとフラットな空間が生まれる
「ヤリスクロス」はSUVらしい高さをいかし、ユーティリティ性に優れた広い荷室空間を作り出すことに成功した。
荷室においては、載せる荷物に応じてデッキボードの高さを2段階に調節でき、デッキボードは6:4に分割することができる。
この2つを同じ段にすれば床面はフラットに、段違いにすれば高さが異なるものでもスムーズに収納することができる。
荷室寸法を計測すると、荷室高は、デッキボード上段時732mm、下段時850mmであり、荷室幅は1,400mm、奥行きは820mm(5名乗車時)である。
デッキボード下段時の荷室容量はコンパクトSUVトップクラスの390L。
これは、スーツケース(110L)であれば2個、ゴルフバック(9.5インチ)であれば2個を収納できる広さである。
下記の動画では、ヤリスクロスの魅力である荷室を紹介している。
ライバル車の荷室サイズは?

国産で人気のコンパクトSUVと荷室サイズ・荷室容量を比較してみる。
#ホンダ「ヴェゼル」
荷室は、ダイブダウン機構によるフラットな荷室フロアを作り出し、荷室容量は非公開なものの、幅370mm、高さ550mm、奥行230mm(スーツケース4個分)ほどの荷室が確保されている。高さはマウンテンバイクを収納できるほどである。
#マツダ「CX-3」
荷室寸法は、荷室幅970mm、荷室長730mm、最大荷室容量は350Lである。他と比較すると、やや狭いと感じるかもしれないが、コンパクトSUVとしては標準的な広さといえる。後部座席を収納した場合は、背もたれ部分で段差のないフラットな荷室・ラゲッジスペースにすることが可能である。
#ダイハツ「ロッキー」トヨタ「ライズ」
室寸法は、荷室高740mm、荷室幅1,000mm、荷室長755mmで荷室容量は369Lである。高さにも奥行にも余裕があり、日常からアウトドアまで、さまざまな荷物に対応することができる。
#スズキ「クロスビー」
荷室寸法は、荷室高800mm、荷室幅1,350mm、荷室長525mmとなっている。リヤシートスライドやリクライニングは、ラゲッジ側からも操作することができ、スムーズに荷室のアレンジが可能である。
これらのことからもわかるように、「ヤリスクロス」はコンパクトSUVの中でもトップクラスの荷室容量であり、普段の買い物から旅行、アウトドアまで幅広いシーンで活躍することができる。
後席を倒すとフラットになる?段差は?

上段にするとフラットな荷室が生まれる
後部座席を収納したときの荷室は、2WD車でデッキボードを上段に設置すると、段差のないフラットな荷室・ラゲッジスペースにすることができる。
4WD車(E-Four)においては、デッキボードの高さを調整することはできなないものの(上段固定)、同様に後部座席を収納した時には、フラットな荷室空間が確保される。
また、フラットにできるグレードにおいても、後部座席を収納した時に、後部座席の盛り上がりで角度ができてしまう。
このため、後部座席を収納した時の荷室・ラゲッジスペースは、フラットに近いものの少しスロープ状になってしまうため、フルフラットの状態にするのは難しい。
だが、通常の荷物を載せる分には十分フラットな状態になるため、「ヤリスクロス」のコンセプトである『街乗りSUVとして必要な荷室を確保」は、十分に装備されていると解釈できる。
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