マツダ(MAZDA)は、基幹車種のSUV「CX-8」をマイナーチェンジ(一部の商品改良)し、2022年11月2日に予約を開始した。発売は、12月下旬を予定。価格は、2,994,200円~5,058,900円。
今回は、改良の内容、注目のグレード別装備、値引き、買う前の注意点、オススメオプションと見積もりの総額を紹介する。
MAZDA CX-8 マイナーチェンジ(改良)の内容とは?

2022年12月発売の商品改良は、
- 最新の魂動デザインを取り入れたデザイン表現の進化
- お客さまの趣向に幅広く対応することを目指し2種の特別仕様車を追加
- 新世代商品で開発された技術の採用によるダイナミクス性能の進化や利便性と安全性の向上
以上、3つがポイントなる。

CX-8は最新の鼓動デザインを採用し機能性と造形に美しさを持つ

CX-8は、洗練された塊感にキャラクターラインの使用を極力抑え、造形や品質感を重視。フロントマスクは線ではなく面で表現し、頑強なフレームのようなタフな逞しさが感じられる特徴的なシグネチャーウィング(フロントグリル周り)を持つ。特に、フロントグリルは、シャープでモダンなブロックメッシュパターンを採用し、立体と連続した造り込みにより、上級SUVにふさわしい力強さと上質さを表現。
ヘッドランプは、ランプ外形とランプユニットのデザインを変更。水平方向の広がりを感じさせる4つの横長楕円LEDを採用。CX-8が持つオールラウンドな性能を表現しつつ、アグレッシブな雰囲気を醸し出すとともに、ワイド感を強調している。
バンパーとランプのコーナーをより広げ、水平なキャラクターと合わせ、全幅を活かしきるワイドでスタビリティー感のある印象を実現。最新のランプシグネチャーとソリッドなメッキシグネチャーと合わせて、CX-8のプロポーションを活かしきるスタンスへ進化。
CX-8はマイナーチェンジで2つの特別仕様車を追加する
CX-8は、今回の改良ではより幅広いニーズに応えるため、MAZDAは特別仕様車を2つ追加する。基本的に、CX-5と類似する内容となっている。
マツダCX-5【見積もり総額と値引きは?】2021年12月マイナーチェンジ
Sports Appearanceを新たに追加

Sports Appearanceは、スポーティで都会的なデザインが特徴。内装はブラックにまとめ、ドライブの高揚感を感じさせる。
Grand Journeyを新たに追加

Grand Journeyは、アウトドアを楽しむためのスタイルが特徴で、「家族とさまざまな場所に行きたい」という気持ちにさせてくれる。

CX-8はマイナーチェンジで新世代技術を搭載し、走行性能や利便性、安全性を向上する
ダイナミクスは大きく進化!走行性能向上で人馬一体感をより追求
現行「MAZDA3」より採用される車両構造技術「SKYACTIV-VEHICLE ARCHITECTURE(スカイアクティブ ビークル アーキテクチャー)」の車両設計を採用し、長時間運転しても疲労感の少ない運動性能を目指す。すべての乗車位置で揺れを軽減し、快適性を向上する。
CX-8は、改良で「MAZDA INTELLIGENT DRIVE SELECT」(Mi-DRIVE)を新採用。これまでの走行モードになかった「OFF-ROAD」モードを新設定し、これを含む下記の3つのモードを保有する。
- 燃費と走行性能のベストバランスを追求した日常走行に最適なNOMALモード
- エンジンやATの制御を応答性優先とした特性へ切り替えるSPORTモード
- 雪道や未塗装路などに最適なOFF-ROADモード
この他、
- アクセル操作力の最適化
- AT変速タイミングとロックアップ制御の見直し
- 前席シート形状見直し
- サスペンションの見直し
の改良により、人馬一体感を追求した走りを持つ。
利便性と安全性をより向上

荷室は、開口部の段差をなくし、使い勝手を向上。フロア下のサブトランク容量を拡大。上下可動、前後2分割スライド、裏面防水ボード&防水加工の3つの機能を併せ持ったフロアボードも設定する。ラゲッジルームは定員乗車時でも9インチのゴルフバッグ2個またはA型ベビーカー1台を積載できる。サブトランクが閉まった状態の数値は、荷室長(通常時):約500㎜、荷室幅(通常時 最大):約1,480㎜、荷室高:約740㎜。

また、ワイヤレス充電(Qi) を新たに設定。シフト奥のトレイにスマホを置くと簡単に充電できる。

さらに、スイッチを押してパワーバックドアを開閉する必要があったが、バンパー下の足入れ操作のバックドア開閉に対応する。個人的には、この足入れバックドアが嫌いなため、新たな試みが欲しかったと感じている。スバルは、エンブレムに手をかざして開閉する操作に対応しているから、期待していたのだ。

そして、クルージング&トラフィック・サポート(CTS)を新たに採用。車線に沿ったステアリングサポートを行うもので、車線が検知できない環境では先行者の後ろを沿うようにステアリング支援を実施する。もちろん、全車速対応で渋滞中のステアリング支援も含んでいる。
アダプティブ・LED・ヘッドライト(ALH)は、グレアフリー(防眩)ハイビームLEDを12分割から20分割と進化。夜間の視認性を高め、ドライバーの危険認知をサポート。
Apple CarPlayにワイヤレス接続機能を追加。USB Type-C端子の採用を実施している。
ただし、レーンキープ・アシスト・システム(LAS) 逸脱回避支援機能は、60km以上を対応条件としているため、ご注意いただきたい。
MAZDA CX-8 パワートレイン3つを展開する
CX-8は、3つのパワートレインを設定する。
ガソリンエンジンは、NAエンジン2つを展開。加速を求めるなら、車格的に2.5Lエンジンをお勧めする。
CX-8 SKYACTIV-G 2.5 |
エンジン:2.5L 直列4気筒 最高出力:140kW/6000rpm 最大トルク:252Nm/4000rpm 燃料タンク容量:56L 使用燃料:レギュラーガソリン 駆動方式:2WD,4WD 燃費WLTC:12.4km/L,12.2km/L |
CX-8 SKYACTIV-G 2.5T |
エンジン:2.5L 直列4気筒 最高出力:169kW/4250rpm 最大トルク:420Nm/2000rpm 燃料タンク容量:56L 使用燃料:レギュラーガソリン 駆動方式:2WD,4WD 燃費WLTC:12km/L,11.6km/L |
クリーンディーゼルエンジンは、、低回転域から最大トルクを発生する。短距離移動の方には、メンテンナンス都合のためガソリンエンジンをお勧めしたい。
CX-8 SKYACTIV-D 2.2 |
エンジン:2.2L 直列4気筒 最高出力:147kW/4000rpm 最大トルク:450Nm/2000rpm 燃料タンク容量:58L 使用燃料:軽油 駆動方式:2WD,4WD 燃費WLTC:15.8km/L,15.4km/L |
MAZDA CX-8 車両サイズ

CX-8の車両サイズは、下記の通り。
CX-8 2022 全長×全幅×全高 | 4925×1845×1730mm |
ホイールベース | 2930mm |
最小回転半径 | 5.8m |
車両重量 | 1730kg~1850kg |
MAZDA CX-8 車両本体価格(グレード・価格一覧)
2022年12月に発売されるCX-8の価格は、下記の通り。新設定されたGrand Journeyは、4WDのみ。6人乗りと7人乗りを各グレードにて販売するが、価格は同じ。
SKYACTIV-G 2.5(25S) | 2WD(円) | 4WD(円) |
25S | 2,994,200 | 3,230,700 |
25S Smart Edition | 3,323,100 | 3,559,600 |
25S Black Tone Edition | 3,649,800 | 3,886,300 |
25S Grand Journey | 設定なし | 3,999,600 |
25S Sports Appearanc | 4,032,600 | 4,269,100 |
25S Exclusive Mode | 4,274,600 | 4,511,100 |
SKYACTIV-G 2.5T(25T) | 2WD(円) | 4WD(円) |
25T Black Tone Edition | 4,186,600 | 4,423,100 |
25T Exclusive Mode | 4,822,400円 | 5,058,900 |
SKYACTIV-D 2.2(XD) | 2WD(円) | 4WD(円) |
XD | 3,377,000 | 3,613,500 |
XD Smart Edition | 3,705,900 | 3,942,400 |
XD Black Tone Edition | 4,032,600 | 4,269,100 |
XD Grand Journey | 設定なし | 4,382,400 |
XD Sports Appearanc | 4,415,400 | 4,651,900 |
XD Exclusive Mode | 4,657,400 | 4,893,900 |
