こんにちは!消費者有利な自動車市場を目指すYUSAです。
今回は、トヨタが7月19日に発売を開始した新型アクアと一年前の2020年2月14日にホンダが発売を開始したフィット。この2台を徹底比較していきます。
見どころとしては、「①価格やグレード展開 ②装備を比較 ③購入を想定して検証! ④外装 ⑤内装 ⑥パワートレイン ⑦どちらを買うべきか?」をご用意しています。
早速!アクアとフィット 比較しよう!
①アクアVSフィット 価格について

まず、2020年2月に発売を開始したホンダフィットですが、
直列4気筒 1.5LNAエンジンと1.5LHV(モーター)のパワートレイン2つを併売
価格の方は、155,7万円〜259,1万円(ガソリンとHV含めて※特殊グレード除く)
比較対象、HV車のグレード別価格は、下記の通り。
フィット 1.5L+モーター | 車両価格(2WD) |
e:HEV BASIC | 1,997,600円 |
e:HEV HOME | 2,117,500円 |
e:HEV NESS | 2,227,500円 |
e:HEV CROSSTAR | 2,288,000円 |
e:HEV LUXE | 2,426,600円 |
価格は、2022年10月のマイナーチェンジで数万円ほど値上がりしている。
5つのグレード展開で、アクティブな要素を持つグレードや本革シートを標準装備するグレードなど多様なデザインを特徴とします。

これに対して、2021年7月に新型の発売を開始したアクアですが、
直列3気筒 1.5LHV(モーター)のパワートレイン1つを専売
価格は、198万円〜259,8万円
グレード別の価格は、下記の通り。
アクア 1.5L+モーター | 車両価格(2WD) |
B 営業車タイプ | 1,980,000円 |
X | 2,090,000円 |
G | 2,230,000円 |
Z | 2,400,000円 |
上位グレードZではフルLEDヘッドランプや15インチアルミホイールを標準装備とし、下のグレードでもLEDヘッドランプを標準装備とします。
そして、今回比較をしていきますのは、 HV上位グレードで下記の2台となります。

- フィット e:HEV LUXE 2WD 2,426,600 直列4気筒1.5L+モーター
- アクア Z 2WD 2,400,000 直列3気筒1.5L+モーター
「フィットとアクア」車両価格の差は26,600円
今後の自動車業界を語るに外せないこの2台!装備や使い勝手、コスパには、両車で一長一短ございます。
新型アクアとヤリスの比較記事もありますので、併せてご覧ください。
②アクアVSフィット 装備について
下記の表は、最低限あると良いなと考える主要装備まとめた比較表となります。◯が標準装備、△がオプション設定、✕は設定がないことを示しています。
YUSALOVESCAR | (標準装備 有◯OP△無✕) | |
2021.08調査 | フィットe:HEV LUXE(2WD) | アクアZ(2WD) |
LEDヘッドランプ | ◯ | ◯ |
アダプティブライトシステム | × | × |
LEDフォグランプ | ◯ | ◯ |
LEDウインカー | ×リアハロゲン | ×リアハロゲン |
アルミホイール | ◯ | ◯ |
本革巻ハンドル | ◯ | ◯ |
ソフトパッドor合成皮革加飾 | ◯ | ◯ |
ヘッドアップディスプレイ | × | △ |
ディスプレイオーディオ | ×オーディオレス仕様 | ◯10.5インチ |
前席シートヒーター | ◯ | △ |
革コンビシート | ◯ | △ |
パワーシート | × | △ |
ワイヤレス充電器 | ◯ | × |
前席センターアームレスト | ◯ | ◯ |
後席センターアームレスト | ◯ | ◯ |
電動パーキングブレーキ | ◯ | × |
HOLDモード | ◯ | × |
全車速対応クルーズコントロール | ◯ | ◯ |
停止保持機能 | ◯ | ◯ |
全車速車線維持 | ×65km未満非対応 | ◯ |
サイドエアバック | ◯ | ◯ |
フィットの装備を上から見ていきますが、LEDヘッドランプや16インチアルミホイール、内装の質感を向上するソフトパッドを標準装備。さらに、座面を温めるシートヒーターやワイヤレス充電器、ブレーキから足を離しても停止状態を保持するHOLDモード、乗員を事故の衝撃から守るサイドエアバックまで標準装備としています。
対して、新型アクアの方はLEDフォグランプや内装の質感を向上する合成皮革巻き加飾を標準装備。さらに、10.5インチディスプレイオーディオや肘を置くことができるアームレストを前席後席に装備し、全車速車線維持も標準装備。また、パワーシートをOP設定とし、シート位置を無段階で調整できるのは、大きなメリットですね。

気になる点を指摘すると、フィットは、車線維持支援システムを65km未満非対応としており、先進装備がライバルに比べて劣ります。

対して、新型アクアの気になる点は、シートヒーターや電動Pを非採用とする点。車が上質でレベルが高いだけに、残念です。また、価格は安いですが、ヤリスと同じファブリックシートを標準装備とし、チープなのが気になります。
新型アクアの装備については、下記の記事で一般の方にも分かりやすく解説しています。
③アクアとフィット 購入を想定して検証!

そして実際の購入を想定すると、ホンダフィットはナビを購入する必要があり、LUXEでメーカーOPのHonda CONNECTディスプレー+ETC2.0車載器を購入すると、金額は267,9万円となります。(プレミアオーディオとセット)
新型アクアZは、ディスプレイオーディオを標準装備としており、安く買おうとすれば、240万円で購入できます。(スマホの地図で我慢)
この場合の金額差は、(フィット)267,9万円ー(新型アクア)240万円=27,9万円 となります。
次に、267,9万円のフィットLUXEに新型アクアの装備を近づけていきます。アクアに質感を高める合成皮革パッケージ(シートヒーター/パワーシート/ステアリングヒーター)61,600円とナビ機能をインストールするt-connect約11万円のOPを購入すると、金額は257,1円となります。
この場合の金額差は、(フィット)267,9万円ー(新型アクア)257,1万円=10,8万円 となりました!!意外とアクアがフィットの金額に近づきましたね!(高くなったという意味)
後者の見積もりの内容で、10,8万円高いフィットが優れる点は主に、電動P、HOLDモード、無接点充電、プレミアオーディオシステムの4点となります。(新型アクアより1サイズ大きい16インチアルミホイールは乗り心地で好みが分かれるため対象としません)
購入で迷っている方は単純に、上記4点の装備を10,8万円沢山のお金を支払って、フィットを購入する必要があるのか慎重に判断してください。
もう少し価格差が開くと予想していましたが、今回の想定では10,8万円高いフィットの方が魅力的ですね。電動P、HOLDモード、無接点充電、プレミアオーディオシステムを手に入れるため、高い方を購入すべきと考えます。
消費者有利な自動車市場を目指すYUSAなので、気になるところの指摘が多くなり申し訳ありませんが、以上より、新型アクアは安く購入したい方に向いている。フィットは想定以上にコスパが良かったと判断しました。
④⑤アクアVSフィット 内装外装を比較!
両車の内装外装は、YouTube(YUSA LOVES CAR)で比較検証をしています!ぜひご覧ください。
新型アクアを詳しく知りたい方は、下記の記事もご覧ください。
⑥アクアVSフィット パワートレインや燃費

新型アクアとフィットのパワートレインは、下記の通り。
2021.08調査 | フィットe:HEV LUXE(2WD) | アクアZ(2WD) |
種類・シリンダー数 | 直列4気筒 | 直列3気筒 |
総排気量 | 1.496L | 1.490L |
使用燃料 | レギュラーガソリン | レギュラーガソリン |
最高出力 | 106PS/6,000~6,400rpm | 91PS/5500rpm |
最大トルク | 13.0(kgf・m)/4500〜5000rpm | 12.2kgf・m/3800〜4800rpm |
フロントモーター出力 | 123(ps)/25.8(Kgf・m) | 80(ps)/14.4(Kgf・m) |
燃費WLTC | 27.4km/L | 33.6km/L |
車両重量 | 1200kg | 1130kg |
アクアよりフィットの方が、エンジンの排気量や出力、さらにモーターの出力が大きくなっています。特にHVの基幹となるフロントモーターは、フィット123ps、新型アクア80psで、フィットの方がモーターの出力が大きいです。
このため、実際に運転した感想としても、フィットの方がモーターの出力が大きく、静粛性のある走りを実現しています。ただ、フィットは、トレードオフとしてアクアより車両重量が70kg重く、燃費が悪いです。ユーザーが重視する燃費の差は、販売面にも影響が出ることでしょう。
ホンダは、2022年10月のマイナーチェンジでさらに出力を強化してきた。フィットを購入検討しているなら、ホンダが注力する走行性能強化に注目して試乗してみるといいだろう。
⑦アクアVSフィット 車両サイズ

新型アクアとフィットの車両サイズは、下記の通り。
2021.08調査 | フィットe:HEV LUXE(2WD) | アクアZ(2WD) |
全長×全幅×全高 | 3995×1695×1540mm | 4050×1695×1485mm |
ホイールベース | 2530mm | 2600mm |
最小回転半径 | 5.2m | 5.2m |
車両重量 | 1200kg | 1130kg |
室内の広さを重視するフィットの方が全高が55mm大きく、新型アクアの方が全長55mm、ホイールベース70mm大きくなっています。意外にもホイールベースは、新型アクアが大きいですね。
⑧アクアVSフィット どちらを買うべきか?
総評です。
新型アクアは、価格が安く、内外装の質感、走行性能、燃費性能が優れており、優秀な車です。ディスプレイオーディオも標準装備としており、安く購入できるのは魅力ですね。ただ、ヤリスがあるだけに、電動Pを採用し、もっと室内空間を拡大してかった。
対して、26,600円安いフィットは内装の質感や室内空間が広く素晴らしい。電動Pも採用しており大きな欠点がありせんでした。オーディオレス仕様でナビを購入すると高くなるものの、プレミアムコンパクト車と解釈すれば、割安です。
以上より、外装のデザインが嫌いでなければ、大きな欠点の無いホンダフィットの購入をお勧めします。安く購入したい方は、新型アクアを検討しましょう。
最後まで、ご覧いただき本当にありがとうございます。新型アクアのグレード比較や見積もり解説もぜひご覧ください。
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