2023年5月25日に発売開始した三菱のデリカミニと、2020年6月10日に発売されたダイハツのタフト。アウトドアコンセプトの軽自動車として、人気を集めている注目の2台を徹底比較していく。
価格
デリカミニ | 2WD | 4WD |
G | 1,804,000円 | 2,015,200円 |
T | 1,881,000円 | 2,092,200円 |
G Premium | 1,985,500円 | 2,149,400円 |
T Premium | 2,074,600円 | 2,238,500円 |
新型デリカミニは、1,804,000円から2,238,500円の価格と4つのグレードで展開されている。上位グレードであるT・T Premiumはターボを搭載するガソリンエンジン車で、2WDが1,881,000円から購入できる。
タフト | 2WD | 4WD |
X | 1,353,000円 | 1,479,500円 |
Xターボ | 1,441,000円 | 1,567,500円 |
G | 1,485,000円 | 1,611,500円 |
G“クロムベンチャー” | 1,551,000円 | 1,677,500円 |
G“ダーククロムベンチャー” | 1,556,500円 | 1,683,000円 |
Gターボ | 1,606,000円 | 1,732,500円 |
Gターボ“クロムベンチャー” | 1,672,000円 | 1,798,500円 |
Gターボ“ダーククロムベンチャー” | 1,677,500円 | 1,804,000円 |
タフトは1,353,000円から1,804,000円の価格と8つのグレードで展開されている。クロムベンチャーやダーククロムベンチャーシリーズは特別仕様車となり、内装外装に高級感がプラスされている。各グレードにはeco IDLE非装着車の設定もあり、車両本体価格から33,000円を引いた価格で購入できる。
今回はガソリン車で比較を行なっていく。車両本体価格の差は約45万円程度であり、新型デリカミニに45万円多くのお金を支払う価値があるのか、以降の比較を参考にしてほしい。
外装デザイン
まずは三菱デリカミニから見ていく。デリカミニは力強さを強調するダイナミックシールドや、スキッドプレート風のバンパーを前後に配置しており、アウトドアを強く意識した外装デザインとなっている。
また、特徴的な半円形のLEDポジションランプを内蔵したヘッドライトを組み合わせ、小動物のような親しみやすいフロントデザインである。フロントバンパーとテールゲートガーニッシュには、立体的な「DELICA」ロゴを採用しており、軽自動車ながら迫力ある印象だ。タフさを表現した形状とスタイリッシュさを持ち合わせたダークシルバー塗装のアルミホイールを採用し、足元が引き締まった印象となっている。
これに対してダイハツタフトは、バックパックスタイルという独自のコンセプトをもとに直線基調なデザインが人気を集めており、SUVらしいタフさやゴツさが存分に楽しめるデザインとなっている。前後方向に抜けの良い立体表現をすることによりボディの長さを強調し、メリハリのある面質でボリュームや厚み感を表現している。
内装デザイン
三菱デリカミニは、先代のekクロススペースから内装デザインを引き継いでおり、目立った変化は感じられない。ブラックを基調色とした水平基調のインストルメントパネルに、アクティブで明るい印象を与えるアイボリーをアクセントカラーとして配置。ワイド感を強調し機能性を感じさせるインテリアとなる。アウトドアでの使用や小さなお子様がいるご家庭での使用を想定し、通気性の良い撥水シート生地を採用。また座面や背もたれ中央部に立体的なエンボス加工を施すことで、蒸れにくく座り心地のよい機能的なシートを採用している。
これに対してダイハツタフトは、遊び心溢れる内装デザインを採用している。タフトは全車に前席上の大きなガラスルーフである「スカイフィールトップ」を採用しており、タフトの代名詞とも言えるだろう。スカイフィールトップには、スーパーUV&IRカット機能が備わっているため、紫外線による日焼けや室内温度の上昇も心配ない。タフトはブラックを基調色とした水平基調のインストルメントパネルに、オレンジのアクセントカラーを採用しており、アクティブさやワクワク感を表現している。カモフラージュ柄のファブリックシートを標準装備としており、タフトならではの個性が感じられるインテリアデザインだ。
車両サイズ&室内サイズ
三菱デリカミニとダイハツタフトの車両サイズは、以下の通りだ。
デリカミニ | 全長3395mm×全幅1475mm×全高1800〜1830mm |
タフト | 全長3395mm×全幅1475mm×全高1630mm |
両車ともに全長・全幅に関しては軽自動車の規格上限いっぱいであるが、全高に大きな差がある。デリカミニの方が全高が170mm〜200mmも高いため、特に高速道路での走行では横風の影響などを強く受けることになるだろう。
三菱デリカミニとダイハツタフトの室内サイズは、以下の通りとなっている。
デリカミニ | 室内長2200mm×室内幅1335mm×室内高1390〜1400mm |
タフト | 室内長2050mm×室内幅1305mm×室内高1270mm |
室内サイズでは、全体的に三菱デリカミニが広いことが確認できる。デリカミニは高いシートアレンジ機能を持っており、荷物や乗員によってシートを自由にアレンジすることが可能だ。
タフトは後席シートがスライドしないため、後席荷室空間や後席乗員の足元空間の広さをアレンジすることができない。
装備
三菱デリカミニのG Premiumに搭載されている装備は以下の通り。
- LEDヘッドライト(光軸自動調整機構付)
- LEDフロントフォグランプ
- フロントバンパー
シルバーアクセント - 助手席側電動スライドドア
(イージークローザー付、ハンズフリーオートスライドドア) - 運転席側電動スライドドア
(イージークローザー付) - 電動格納式ヒーテッド
ドアミラー(ブラック) - フロントウインドシールド
IRカット/UVカット機能付ガラス - フロントドア
IRカット/99%UVカットガラス - ルーフレール
- 本革巻(ブラック)+
ステアリングヒーター - パドルシフト(GPremiumのみ)
- メッキアクセント付シフトノブ
- 運転席&助手席シートヒーター(座面)
- 撥水シート生地
(合成皮革+PVCシートバック) - オーディオレス6スピーカー
- 7型ナビ用パネル(ブラック)
- 撥水シート生地
(合成皮革+PVCシートバック) - 高速道路同一車線運転支援機能
マイパイロット[MI-PILOT]
(レーダークルーズコントロール(ACC)& 車線維持支援機能(LKA)) - デジタルルームミラー
(マルチアラウンドモニター付) - マルチアラウンドモニター
(移動物検知機能付) - 衝突被害軽減ブレーキシステム[FCM]
(歩行者検知付) - オートマチックハイビーム[AHB]
- 電動パーキングブレーキ&
ブレーキオートホールド - リヤサーキュレーター
(プラズマクラスター付) - 165/55R15+15インチ
アルミホイール
タフトGグレードに搭載されている装備は以下の通り。
- ドアミラーターンランプ
- ピラーブラックアウト
- フロントドア/フロントクォーターガラス
(スーパーUV&IRカット機能付)
- LEDヘッドランプ
(オートライト付)
- 運転席フロントセンターアームレスト
- 運転席シートリフター
- ステアリングスイッチ
- メッキシフトレバーボタン
- TFTカラーマルチインフォメーションディスプレイ
- センタークラスターパネル
- サイドエアコンレジスター
(シルバー加飾付)
- 後席ステップランプ
- 衝突回避支援ブレーキ機能
- 衝突警報機能
- ブレーキ制御付誤発進抑制機能
- 車線逸脱警報機能
- 路側逸脱警報機能
- ふらつき警報
- 先行車発進お知らせ機能
- 標識認識機能
- オートハイビーム(AHB)
- コーナーセンサー
- オートエアコン
- キーフリーシステム
- パワースライドドア
- ウェルカムオープン機能
- オーディオレス
(16cmフロントスピーカー付)
- USBソケット
- リアスピーカー
パワートレイン
三菱デリカミニとダイハツタフトのパワートレインは、以下の通りである。
デリカミニ | 直列3気筒 |
総排気量 | 0.659L |
使用燃料 | レギュラーガソリン |
最高出力 | 38kW(52PS)/6400r.p.m. |
最大トルク | 60N・m(6.1kgf・m)/3600rpm |
WLTC燃費 | 20.9km/L |
タフト | 直列3気筒 |
総排気量 | 0.658L |
使用燃料 | レギュラーガソリン |
最高出力 | 38kW(52PS)/6900r.p.m. |
最大トルク | 60N・m(6.1kgf・m)/3600rpm |
WLTC燃費 | 25.7km/L |
エンジンのスペックは同等だが、燃費性能に大きな差がある。三菱デリカミニが20.9km/Lに対してダイハツタフトは25.7km/Lと5.2km/Lの差だ。維持コスト面では大きな差になっていくだろう。
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