1月10日にトヨタが発売を開始した新型プリウス。今回は買う前に必ず理解しておきたい16の注意点を詳しく紹介していく。
私自身この新型プリウスはほかの車にはない個性をしっかりと持った車だと思っていて、所有する喜びを持つデザインに関しては本当に一目惚れした。
しかし、手放しには褒められないのも事実で、理解して車を購入しないと絶対に後悔するというポイントが16点もあったのでさっそく見ていこう。
見た目はGでもカッコいい
新型プリウスフルモデルチェンジ版上位グレードZは19インチアルミホイールを標準装備。新しいプリウスの象徴ともいえる非常にカッコいいエクステリアとなっている。
しかし、2リッターハイブリッド搭載の中間グレードGも十分にカッコいいデザインだ。多少の違いはあるが、非常にコストパフォーマンスが高いのもGグレードの特徴である。
見積もりの支払い総額は350万円前後で購入できるグレードなので、非常におすすめといえるのがこのGグレードである。
装備はZとGで多くの違いあり
上位グレードZは中間グレードGにはないフロントLEDアクセサリーランプを配置している。ガラスにはスーパーUV&IRカット・撥水・遮音性機能付きの合わせガラスタイプを採用。
さらにパノラミックビューモニターや安全先進装備のレーンチェンジアシスト、フロントクロストラフィックアラートやステアリングヒーター、無接点で充電できる置くだけ充電。さらに空気を清浄するナノイーX。
中間グレードGでは8インチディスプレイオーディオが標準だが、Zでは12.3インチのディスプレイオーディオを標準装備。さらにGにはないETC2.0や運転席パワーシート&メモリー機能、さらに座面を冷やすことができる運転席・助手席のベンチレーション、さらに自動防眩のインナーミラー、スポーツタイプシートが合成皮革素材となる。
Gグレードでもシートヒーター機能は標準装備なので、必要十分な機能は備わっている。高級車レベルの装備を求めるなら、Zグレードの購入がおすすめだ。
静粛性はZが最高
GとZのパワートレインはどちらも2リッターハイブリッドシステムを搭載しているので、エンジンの静粛性自体は同じである。
しかし、Zグレードはガラスが遮音性機能付きの合わせガラスタイプを標準装備しているため、大きな静粛性がある。
中間グレードGはほかの1.8リッター系の安いパワートレインと同様に一般的なUV撥水機能を持つただのガラスタイプが標準装備で静粛性は低い。
イルミネーションは赤色と青色あり
新型プリウスは、トヨタ初となるイルミネーション通知システムを採用。
このイルミネーション通知システムの光は、先行車に続いて停止しているときの先行車発進のお知らせや、走行中、プロアクティブドライビングアシストが作動対象を検出したときに通知システムとしてドライバーに注意喚起するものである。
衝突事故を未然に防止するような点灯システムとなっている。このイルミネーション通知システムは赤色で点灯するものと青色で点灯するものがある。
赤色はZの内装色マチュアレッドに標準装備、青色はZの内装色グラディエントブラックに標準装備。さらにGグレードにも同様の形態で標準装備となる。
屋根が低く室内はそれなりの広さ
新型プリウスの車両サイズは、全長4,600mm×全幅1,780mm×全高1,430mmとなっていて、室内の長さ1,840mm×室内の幅1,500mm×室内の高さ1,130mmとなっている。
先代のプリウスと比べると新型のほうは全長45mm全幅20mm大きく、全高は40mm低くなっている。
さらに室内のサイズに関しては、先代のプリウスよりも新型は65mmも低く狭くなっているので、かなり変化が感じられる。先代プリウスを知っている人からすると、かなり狭くなった印象を受けるだろう。
窓も小さいため予想以上に狭い印象があり、後席は閉塞感を強く感じた。
PVMは装備をしたい
PVM(パノラミックビューモニター)は、車両を上からの視点で見下ろしたように360度周囲を確認できるシステム。とくに死角が大きい車ではこの機能が非常に役に立ってくれる。
強く傾斜している車の場合も車幅感覚が掴みづらく、まっすぐ駐車スペースに停めづらいため、パノラミックビューモニターがあれば解決できる。
新型プリウスを購入するなら非常におすすめしたいオプションである。
Gグレードだと60,500円で、Zグレードには標準装備されている。
値上がりと納期がヤバい
新型プリウスの価格は275万円〜392万円がハイブリッドのパワートレインの車両本体価格である。先代のプリウスは1.8リッターハイブリッドシステムだったが259万7,000円がスタート価格だったので、15万円〜20万円程度車両本体価格を値上げしているということになる。
車の質感や安全先進装備のレベルが上がっており単純な値上げではないため、批判しづらいところではある。
魅力的な上位グレードは400万円を超えてくるので、従来のプリウスオーナーからすると驚愕の金額であるだろう。
新型プリウスの納期は販売店によって異なるが、長いところで2年程度の納車待ちとなっている。早いところだと半年〜1年くらいで納車できる受注の枠を持っているところもあるので、複数の販売店をまわって確認してほしい。
KINTOは納期がめちゃ早い
KINTOなら3ヶ月前後の納車待ちで契約できる。
もっとも安い支払いプランで16,610円〜と非常に低価格から注文できる。1年前後の納車が当たり前のような状況なので、KINTOの3ヶ月待ちという納車は魅力的である。
そのほか車の装備をアップデートできる機能を備えており、車が型落ちになりづらい、装備が古くなりづらいといった特典を持たせているのがKINTO Unlimitedの特徴だ。
ポイント
公式サイト>>>KINTO
艶ありブラック塗装はZだけ
プリウスの下位グレードや中間グレードは、タイヤフェンダー周りと窓枠周り、Bピラー付近など全体的に無塗装のプラックパーツを配置している。
艶がなく塗装もされていないので、近寄って見るとチープな印象を受けるのが正直な感想だ。
上位グレードZだけは艶ありブラック塗装を採用しているので、車の完成度が引き上がったような印象があり、高級感が増している。
ドライブレコーダー機能に注目
プリウスはメーカーオプションでデジタルミラーとセットオプションのドライブレコーダー機能を設定。トヨタ初の「あおり運転対策機能」を持つドライブレコーダーを採用。後方から異常に接近する車両を認識するとドライブレコーダーの録画を開始。上書きで録画の映像が消えないように保護する機能を搭載している。
さらにあおり運転をされていると車両が検知した場合、車両から110番通報またはオペレーターにつなぐ提案がされる。
パワーバックドアはZだけ
上位グレードZのみパワーバックドア機能を標準装備。エンブレム付近のスイッチを押すと電動でバックドアを開閉できる。
バックドアはかなり高いところまで上がるので、身長が低いと掴みづらく手動開閉は苦労すると思われる。
後席ドアは普通でよかった
新型プリウスの後席ドアにはeラッチシステムを採用。従来とは異なりモーター制御でドアハンドルを操作できる。
スイッチを押してドアの開閉をするので動作はコンパクトになるが、お客さんや友達を後席に乗せるシーンも多く考えられる。使い慣れないドアハンドルを乗用車の後席にわざわざコストをかけて採用するのはどうかと思う。
ドアハンドルを窓部分につけるのも使いづらいと感じる。
19インチはタイヤ交換費用が高い
GグレードとZグレードで19インチアルミホイールを標準装備し、とても見た目がカッコよくなっている。ただ、タイヤサイズが非常に特徴的で、大径であるもののタイヤサイズが小さく、195/50R19という非常に在庫が少ないタイヤとなっている。
スタッドレスは通販サイトで見つかるが、夏用タイヤは通販サイトで見つからないので、入手が困難になるだろう。
パンクなどで交換が必要な場合は、新しいタイヤをトヨタ販売店で購入する必要があるので、正規の価格で購入することになるだろう。
AHS非採用
AHS(アダプティブハイビームシステム)は、ハイビームをできる限り積極的に使用させるライトシステム。先行車や対向車がいる部分だけをロービームにするため、夜間の視界をより広く確保できる。
新型プリウスはハイビームとロービームを自動で切り替えるオートマチックハイビームの採用に留まる。
上位グレードのプリウスは見積もりの総額が400万円を超えるため、どう考えてもプリウスの車格を考えると採用すべき機能である。
メーターが見づらい
先進的な感じはするがハンドルがメーターにかかって見づらく、メーターが見えるようにハンドルを一番下まで下げると膝に当たってしまう。
また、メーターの表示も小さいので、走行中に情報を読み取りづらい印象がある。
残価設定クレジットは負担が大きい
トヨタ販売会社は、販売店で審査を通すことができる残価設定クレジットを推奨している。3年後や5年後の車の資産価値を後払いにすることで、毎月の支払い分を安く抑えることができるプラン。
しかし、金利を確認すると4%前後の金利設定となっており、手数料負担が大きい。銀行カーローンなら1.5%〜2%前後の金利設定なので、残価設定クレジットは2倍近く余計な手数料を支払わなければならない。
銀行カーローンを組むと毎月の支払い負担が大きくなってしまうが、10年などの長期返済プランを組めば支払い負担を低くすることも可能だ。
個人的には手数料負担の安い銀行カーローンをおすすめする。
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