今回は、2022年1月7日に発表され5月の発売を予定しているホンダ新型ステップワゴン(2022年フルモデルチェンジ版)の購入をサポートする内容。
内装外装、装備、グレードなどを分析したところ、買う前に見て欲しい16点の注意点が見つかった。独自情報を細かすぎる視点で、紹介する。
私は、消費者有利な自動車市場を目指すYUSAです。
新型ステップワゴンの価格をさらりと確認!

新型ステップワゴン ガソリン | 2WD | 4WD |
AIR(7人乗り) | 2,998,600円 | 3,240,600円 |
AIR(8人乗り) | 3,020,600円 | 3,262,600円 |
SPADA(7人乗り) | 3,257,100円 | 3,477,100円 |
SPADA(8人乗り) | 3,279,100円 | 3,499,100円 |
SPADA PREMIUM LINE(7人乗り) | 3,462,800円 | 3,653,100円 |
新型ステップワゴン e:HEV | 2WD |
AIR(7人乗り) | 3,382,500円 |
AIR(8人乗り) | 3,404,500円 |
SPADA(7人乗り) | 3,641,000円 |
SPADA(8人乗り) | 3,663,000円 |
SPADA PREMIUM LINE(7人乗り) | 3,846,700円 |
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【本題】ホンダ ステップワゴン買う前の注意16点!後悔しないように覚えておこう!

ステップワゴンの注意点
- 車両サイズが大きくなりすぎている
- マルチビューカメラシステムはPREMIUMのみ標準装備
- マルチビューカメラシステムは9インチ以上のナビのみ
- 純正ナビゲーションが高い
- 左の補助ミラーは取れない
- ブラインドスポットインフォメーションはSPADAのみ
- 二列目シートのオットマンもSPADAのみ
- 運転席&助手席シートヒーターもSPADAのみ
- AIRは実質ベースグレードで不満が出る可能性が高い
- 二列目シートヒーターはPREMIUMのみ
- PREMIUMのシートは蒸れて暑い
- エンジン音と燃費性能はライバルに劣る可能性が高い
- AC100Vアクセサリーコンセントの設定がない
- アダブティブドライビングビームはPREMIUMのみ
- 運転が苦手なら自動駐車支援機能を持つトヨタ車がお勧め
- 低金利1.9%残価設定クレジットは早期に終了する
ステップワゴン注意点!①車両サイズが大きくなりすぎている
全長×全幅×全高(AIR) | 4800×1750×1840mm |
全長×全幅×全高(SPADA) | 4830×1750×1845mm |
全長×全幅×全高(ノア・ヴォクシー) | 4695×1730×1895mm |
ホイールベース | 2890mm |
先代の5ナンバーサイズから、新型は3ナンバーサイズへ拡大。特に、全長110mm、全幅60mmと大きく拡大している。当然、運転の取り回し性は低下するし、小さな車庫には入れにくくなる。
ライバルの新型ノア・ヴォクシーも5ナンバーサイズから3ナンバーサイズへ拡大された。サイズ拡大は、時代の必然的な流れとも言えるが、日本ユーザーとしては扱いづらくなるため要注意なポイントだ。個人的には、、5ナンバーミニバンの最大特徴である、「小さなミニバン」というメリットは何とか維持して欲しかった(3ナンバーへ拡大されてしまう)。新型ステップワゴン(SPADA)は、新型ノア・ヴォクシーより全長135mm全幅20mm大きくなる。
ステップワゴン注意点!②マルチビューカメラシステムはPREMIUMのみ標準装備

マルチビューカメラシステムとは、フロント、リヤ、左右ドアミラー下に配置されるカメラ映像を合成し、上から見下ろしたように360度車両周囲を確認できるシステム。
新型ステップゴンは、これを上位グレード「SPADA PREMIUM LINE」に標準装備。この他のグレードにおいては、メーカーオプションで設定される。
設定グレード | メーカーオプション |
AIR,SPADA | マルチビューカメラシステム(88,000円) (HONDA説明サイト) |
ステップワゴン注意点!③マルチビューカメラシステムは9インチ以上のナビのみ

新型ステップワゴンは、オーディオレス仕様(ナビ無し)で、必ずナビ画面を購入する必要があり、ディーラーオプションで8インチから購入することが可能だ。しかし、マルチビューカメラシステムを購入する場合は、9インチ以上のナビ画面をディーラーオプションにて購入する必要がある。8インチ以下の純正ナビ、社外品ナビでは、マルチビューカメラシステムが装備不可となるため、注意が必要だ。
ステップワゴン注意点!④純正ナビゲーションが高い

新型ステップワゴンは、中央に配置するナビ画面を必ず購入する必要があり、ディーラーオプションから購入する場合、ナビの画面サイズを大きくするに連れて、下記の通りどんどん高額になる。
新型ステップワゴンのナビは三種類 | 金額 |
8インチナビ | 155,210円 |
9インチナビ | 235,730円 |
11.4インチ Honda CONNECT | 299,530円 |
8インチのサイズで15万円の価格は、割高と感じる。さらに、公式画像で使用されている「11.4インチ Honda CONNECT」は、299,530円も費用が発生する。高いと感じるのが、素直な感想だ。
近年は、ナビゲーションシステムを標準化、若しくはディスプレイオーディオを標準装備する車種が増加傾向で、高額なナビをユーザーに買わせる姿勢は時代に逆行していると言える。もちろん、車は全体的なコストパフォーマンスで評価すべきだが、ユーザーに割高な印象を持たせてしまう懸念がある。
ユーザーは、ナビの金額だけで判断すべきではない。見積もりの総額がいくらになるのか?ノア・ヴォクシーと比べて、支払い総額が安くなるのか?高くなるのか?で、判断すべき。同じ条件で見積もりを作成すると、新型ステップワゴンの方が少し安くなる金額になるため、お伝えしておきたい。ナビの料金だけで、判断すべきではないといことで、注意点として紹介だ。
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ステップワゴン注意点!⑤左の補助ミラーは取れない

新型ステップワゴンは、車両左、死角部分の安全確認をサポートする補助ミラー(俗に「耳たぶミラー」と言う)を全車に標準装備し、法規制に対応する。しかし、この補助ミラーは、多くの車種において、死角部分の安全確認を十分サポートするものではない。

また、サイドミラー下へ、耳たぶのように補助ミラーが配置されるため、車の外観が損なわれる。
このため、補助ミラーは外せるとよいのだが、新型ステップワゴンはマルチビューカメラシステムを購入しても補助ミラーが強制装備されてしまう。マルチビューカメラシステムを購入すれば、前述の通り死角部分の安全確認は映像で十分に可能で、補助ミラーは必要ない。全車に補助ミラーを付けることで、作り分けによる製造コストを低減する狙いと思われるが、これは残念な仕様だ。シンプルなデザインを売りにするなら、補助ミラーは外せるようにすべきだ。ライバルの新型ノア・ヴォクシーは、パノラミックビューモニターを購入すると補助ミラーが外れ、スッキリとした見た目になる。
ステップワゴン注意点!⑥ブラインドスポットインフォメーションはSPADAのみ

ブラインドスポットインフォメーションは、車両の斜め後方を監視し車両を検知した場合に、サイドミラーのLEDを点灯させドライバーへお知らせする機能だ。多くの車で普及が進んでいるが、新型ステップワゴンにおいては、SPADA、SPADA PREMIUM LINEのみに標準装備。AIRにおいては、オプション含めて非採用だ。所有する車に装備したいと考えるユーザーが増加しているなか、安全装備に対してこのような設定は不満が残る。

ステップワゴン注意点!⑦二列目シートのオットマンもSPADAのみ

オットマンとは、足を支えてストレスのない着座姿勢をサポートする機能で、新型ステップワゴンは、これをSPADA、SPADA PREMIUM LINEのみに標準装備。AIRにおいては、オプション含めて非採用となる。オットマンは、ミニバンオーナーから需要が強い機能で、AIRを購入すると不満が出てくる可能性がある。ご注意いただきたい。
ステップワゴン注意点!⑧運転席&助手席シートヒーターもSPADAのみ

シートヒーターは、座面を暖めて、冬場の快適性を向上する機能。一度体験したら辞められない機能で、不可欠と考えているユーザーが多いが、新型ステップワゴンは、これをSPADA、SPADA PREMIUM LINEのみに標準装備。AIRにおいては、オプション含めて非採用となる。ご注意いただきたい。

ステップワゴン注意点!⑨AIRは実質ベースグレードで不満が出る可能性が高い

前述の内容を含めてAIRは、人気装備を非採用とする。まとめた内容が下記の通りだ。
SPADAにあってAIRにない
- ブラインドスポットインフォメーション非採用
- 二列目シートオットマン非採用
- 運転席&助手席シートヒーター非採用
- パワーテールゲート非採用
重いバックドアを手動で開ける必要あり - 全席USBチャージャー非採用
- トリプルゾーン・フルオートエアコン非採用
※AIRのガソリン4WDのみ標準装備される
新型ステップワゴンは、シンプルなデザインのAIRと、エアロデザインのSPADAと二種類に分かれる。シンプルなデザインを特徴としたAIRが、ベースグレードという位置付けなのは残念だ。AIRが新型ステップワゴンの象徴と認識していたユーザーは、非常に多いだろう。せめて、上記の装備をオプション設定してほしかった。

それでは、次のページで残りの注意点をご確認ください!