2022年9月にホンダが先行予約の受注を開始したZR-V。他の車にはないイタリア車のような個性をしっかりと持っており、所有する喜びを持つエクステリアのデザイン、インテリアの色気を持つデザインには感嘆する。
しかし、手放しでは褒められないことも事実で、理解して購入しないと絶対に後悔するポイントが12点も確認できた。この記事では、ZR-Vを買う前に必ず理解しておきたい12の注意点を詳しくご紹介していく。
はやくも納期がヤバい
現在、多くの注目を集めているホンダZR-Vは、当初2022年以内には発売を開始して、冬ごろには納車も開始できるとメーカーが公表していた。しかし、2022年夏ごろに部品供給不足などを理由に、先行予約を2022年9月、発売は2023年春ごろと延期を行なった。
これに伴って納車や試乗車の配備も2023年春以降へと、どんどん後ろ倒しになっているような状況である。
ZR-Vは大注目を集めており、好調な速度で受注している状態だ。そのため納期は2023年8月以降と発表している販売会社が非常に多い。先行予約1ヶ月目でコの状況であるから、間もなく納期は12ヶ月以上待ちとなっても不思議ではない。
車検時期での乗り換えを検討されている人は、納期に十分注意してほしい。
ガソリンXのコスパが凄くて十分すぎる
グレード | 2WD | 4WD |
X | 2,949,100円 | 3,169,100円 |
Z | 3,548,600円 | 3,768,600円 |
グレード | 2WD | 4WD |
e:HEV X | 3,298,900円 | 3,518,900円 |
e:HEV Z | 3,899,500円 | 4,119,500円 |
ガソリンXの車両は、車両本体価格が一番安いエントリーグレードになる。2輪駆動車の価格は2,949,100円となり、ハイブリッドe:HEV Xの車両本体価格がプラス30万円、一番価格が高いe:HEV Zとの価格差はおおよそ95万円に広がっている。
しかし、ガソリンXの主要装備は以下のとおり。
- 安全先進装備のHondaSENSING
- フルLEDヘッドライト<デイタイムランニングランプ付>(マニュアルレベリング/オートライトコントロール)
- HondaCONNECT for Gathers+ナビ装着用スペシャルパッケージ
- 10.2インチデジタルグラフィックメーター
- ドライブモードスイッチ(NORMAL・SNOW・ECON・SPORT)
- 左右独立温度コントロール式フルオート・エアコンディショナー
- リアベンチレーション
- シートヒーター(運転席/助手席)<4WD車>
- パワーテールゲート(予約クローズ機能付)
- USBジャック(Type-A/急速充電対応タイプ)
- 後席充電用USBジャック(急速充電対応タイプ2個付)
- コンビシート(プライムスムース×ファブリック)
- ハイデッキセンターコンソール(ドリンクホルダー/大型アームレスト付コンソールボックス付)
- 18インチアルミホイール(ピューターグレー)
- エレクトリックギアセレクター
- メタル製減速セレクター
エクステリアデザインもかなり質感が高く、まったく下のエントリーグレードという印象を感じない。上位グレードZの見た目と比べると、タイヤフェンダー・フロントバンパー・リアバンパー部分に無塗装樹脂のブラックパーツを配置しており、ここが大きなデザインの違いとなるがSUVらしい良いデザインに仕上がっている。
パノラマルーフの設定なし
ZR-Vはもともとアメリカで先行販売が行われていた車両で、パノラマルーフの設定があった。しかし残念ながら日本仕様のZR-Vにはパノラマルーフが完全に非採用となっており、オプションで選ぶこともできない。
Xはナビを11.4インチまで自由に選択できる
エントリーグレードXはセンターディスプレイを付けないオーディオレス使用車というグレードになる。実際に車を所有する場合は、オプションや社外品でセンターディスプレイを購入する必要がある。
Xには純正オプションとして、メーカーオプションとディーラーオプションの2つ
の選択肢がある。
メーカーオプションではの内容は以下のとおり。
- HondaCONNECTディスプレー+ETC2.0車載器<ナビゲーション連動>
- マルチビューカメラシステム
- ワイヤレス充電器
これらのセット内容が292,000円で購入できる。
ディーラーオプションでは9インチのセンターディスプレイと11.4インチサイズの用意もあり、その他社外品も含めて幅広い選択肢のなかから好みのディスプレイを採用することができる。
補助ミラーは外れるときと外れないときがある
エントリーグレードXには、左サイドミラー下部に補助ミラーが強制装備されている。法的な兼ね合いから、補助ミラーはマルチビューカメラを選択しない限り強制装備となり、見た目を気にする男性には受けが悪い。
上記で紹介した292,000円のメーカーオプションにマルチビューカメラシステムが含まれているため、同オプションを購入すれば補助ミラーを外すことが可能だ。
しかし、ディーラーオプションでナビゲーションシステムを購入する場合、マルチビューカメラシステムを装備することができない。そのため、ディーラーオプションのナビを導入する人は、補助ミラーが一切外せないので注意が必要である。
Zではメーカーナビが強制装備となり9インチが限界
上位グレードZでは、9インチディスプレイが標準装備となっている。そのため、エントリーグレードXのディーラーオプションに設定されている11.4インチの大型ディスプレイは、上位グレードZには採用できないということだ。
暗い夜道を走行するならZを買うべき
エントリーグレードXにもフルLEDヘッドライトを装備しているが、ライトの光軸調整はマニュアルレベリング機能にとどまっており、ハンドル右に備わるダイヤルスイッチを手動で行なう必要がある。
これに対して上位グレードZは、フルLEDヘッドランプにオートレベリング機能を追加で装備。ライトの光軸調整を自動で行なってくれる。
さらにエントリーグレードXは、ロービームとハイビームを自動で切り替えるオートマチックハイビームに留まるが、上位グレードZはアダプティブドライビングビーム機能を搭載している。
ハイビームを出来る限り積極的に使用して、先行車や対向車がいる部分だけを遮光するため、夜間の視界をクリアに確保できる。LEDアクティブコーナリングライトも標準装備されているため、ハンドルを切ったりウインカーを操作することで曲がろうとする方向の路面を照らし、右左折時やカーブ走行時の安全性がより高まる。
綺麗な空気を求めるならZを買うべき
エントリーグレードXにも左右独立温度コントロール式フルオートエアコンディショナーを標準装備している。さらに上位グレードZでは、エアコン機能にプラズマクラスター技術を追加。これにより室内の空気を綺麗に保つことができる。
Xはマフラーがダサくなる
上位グレードZには、マフラー部分にエキパイフィニッシャーというものが標準装備となっていて、シルバーのマフラーデザインがとても高級感を演出した仕上がりになっている。
しかし、エントリーグレードXにはエキパイフィニッシャーが非採用。マフラーはヤリスクロスのように切りっぱなしの残念なデザインとなっている点はご注意いただきたい。
Zは夏にシートが蒸れて暑く不快である
上位グレードZは、高級感に優れたインテリアとなっている。本革シートを採用し、ステッチ加飾を施すなどしっかりデザイン性にこだわった造りが高級感を際立たせている。
しかし本革シートには、夏場の強い日差しで熱を持ってしまう弱点があるため、座面を冷やすベンチレーション機能が付いていない点は注意すべきポイントだ。
Zは荷室が少し狭くなる
ZR-Vは荷室スペースのタイヤ上の部分にもしっかりとエグリを持っていて、左右の開口幅が非常に大きく確保されているのが特徴だ。ゴルフバッグなども余裕を持って積載できるだろう。
BOSEプレミアサウンドシステムを標準装備とする上位グレードZは、荷室左右にBOSEプレミアサウンドシステムの大きなウーファーを配置している。これによりラゲッジスペースの横の幅が結構狭くなってしまうため、荷物をたくさん積載する人は注意点として知っておいていただきたい。
愛車が何円か?日頃から確認を。45秒です!